【スマホ版】インターネットの狩人 ~純愛NTR物語~

Circle: たぬきハウスRelease: 2023/12/27
★ 4.28(108 reviews)Sales: 1,393

今回編集部が取り上げるのは、たぬきハウスが手がけるスマートフォン向けアダルトゲーム「インターネットの狩人 ~純愛NTR物語~」である。1,393本という販売実績と、108件の評価から算出された4.28点という高スコアは、同人スマホゲームの市場においても決して軽視できない数字だ。本誌がこの作品に注目した理由は、単なる数字の優秀さだけではない。ネットカルチャーを舞台に据えた独自の世界観と、ステータス育成という骨格が、NTRという題材に思いのほか深みをもたらしている点にある。

本作の核心は、主人公がインターネット上の活動を通じて自己を磨き、4人のヒロインとの関係を築いていくというゲームサイクルにある。知名度、雑談力、歌唱力、外見レベル、自宅環境レベル、動画編集技術力、包容力という7つのステータスが設定されており、それぞれを段階的に引き上げることではじめてヒロインへのアプローチが解放される仕組みだ。ゲームの序盤は短文投稿程度しかできない素人の主人公が、資金を蓄え機材を整えながら配信活動の幅を広げていく。このゆるやかな成長曲線が、作品全体に「積み上げる楽しさ」をもたらしており、単なるシナリオ消費型の同人ADVとは一線を画している。

4人のヒロインはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、プレイヤーに対して異なる感情的アプローチを要求する。第一ヒロインの野上あずさは天然で穏やかな気質を持つ処女キャラクターであり、純朴さゆえの危うさが物語に不穏な影を落とす。第二ヒロインの柳円花はゲーム配信者でありながら男性恐怖症という設定を持ち、引きこもりがちな性格と複雑な対人関係が丁寧に描かれている。攻略難易度のみならず感情的な重さも備えたキャラクターだ。第三ヒロインの神内翼は有名ダンサー配信者として知名度を誇り、高飛車かつ冷静な振る舞いの裏に隠された孤独が透けて見える。大金持ちでスタイルも申し分ないが、学生でありながら独り暮らしという設定には、語られることのない家庭事情が示唆されている。そして第四ヒロインの高橋初夏は超トップアイドルというステータスを誇るわがまま系ヒロインだが、過剰とも思える労働量の背景にある動機が、物語の深度を引き上げる仕掛けとなっている。

「純愛NTR物語」というサブタイトルが象徴するように、本作は単純な寝取られ展開を羅列するだけの作品ではない。むしろ純愛と背徳の緊張関係を軸に置き、選択肢の誤りが物語を別方向へと転がしていく構造を採用している。プレイヤーはステータス管理という実務的な課題と向き合いながら、各ヒロインの心理的な地雷を踏まないよう慎重に立ち回らなければならない。この二重構造が、ゲームとしての操作感とシナリオとしての緊迫感を同時に担保しており、ジャンルの定石をうまく活用している。

スマートフォン版という形式も、この作品の評価を語るうえで欠かせない要素だ。PC環境を必要とせず、場所を選ばずにプレイできるスマホゲームという土俵で、ステータス管理型のゲームデザインを成立させたことは、制作側の技術的な工夫の賜物である。隙間時間に少しずつ主人公を育て、少しずつヒロインとの距離を縮めていくというテンポ感は、スマートフォンの使用スタイルと親和性が高い。

4.28という評価点が示すのは、ジャンルへの期待を概ね満たしながら、それを超える何かを提供しているという購入者側の満足感だ。108件という評価件数もまた、一定の熱量を持った読者層が本作を支持していることの証左である。編集部が本作を今月の注目作として選んだ背景には、こうした数字の裏に透けて見える制作者の誠実な姿勢がある。

インターネットという現代的な舞台、緻密なステータス設計、そして4人の対照的なヒロインが織りなすドラマ。これらが有機的に絡み合うことで、たぬきハウスの本作は同人スマホゲームという領域において、確かな存在感を刻んでいる。NTR作品に慣れ親しんだ読者であれば、その深みと丁寧さに新鮮な驚きを覚えるはずだ。

Read Ci-en articles →
← Back to top

同人マガジン

当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?