今回編集部が取り上げるのは、サークル「Autonoe」が手がけたスマートフォン向けエロティックRPG「ママンズレポート」である。DLsite上での販売本数は526本、評価点は4.11点(19件)と、ニッチなジャンルにおいて着実に支持を集めている本作は、熟女・ショタ・母親・寝取らせといった複合的なフェティシズムを一本の骨太なRPGに落とし込んだ意欲作だ。
舞台となるのは、隣国から武装した魔物が侵入し、国境警備兵が犯されるという事件に揺れるファンタジー世界である。主人公・エリナは元兵士にして一人の母親。女王の密命を帯び、隣国へと単身潜入する彼女の旅は、単なる勧善懲悪の冒険譚ではない。「あらゆる手段をもちいて」という命令の一文が示すとおり、敵の懐へと入り込むためにエリナの肉体そのものが調査の道具となる——そのシナリオ設計の妙は、同ジャンルのありきたりな構造を軽々と超えている。
本作の骨格を担うのはシンボルエンカウント方式のRPGエンジンだ。シンボルが画面上に可視化されることで戦闘の強制感が薄れ、プレイヤーは探索とエロスの密度をある程度コントロールできる。敵ボスを撃破すれば牢屋へ監禁してその後もHイベントが発生し、逆に敗北すれば専用の敗北イベントへと分岐する。この双方向の結末設計が、ゲームとしての反復プレイへの動機付けを自然に生み出している点は評価に値する。
特筆すべきはそのイベント密度だ。メインH・セクハライベントは90本、差分画像は414枚(立ち絵差分除く)に達する。街マップ・城下町マップに存在するほぼ全てのNPCにHイベントもしくはセクハライベントが用意されており、宿屋主人・酒場主人・道具屋・アクセサリー屋といった世界の住人たちとのインタラクションにも等しく性的な文脈が織り込まれている。こうした作り込みは、単なる「おまけ要素」ではなく、世界観そのものがエロスで満たされているという設計思想の表れだ。
酒場でのお仕事システムも本作の個性を際立たせる要素の一つである。バニーと踊り子という二種類の衣装をプレイヤーが選択でき、その衣装の違いがイベントの雰囲気にも影響する。さらに、エリナと息子ロナのHイベントにおいても「アーマー」「ボンテージ」「踊り子」の三択から衣装を選べる仕様は、母親と息子という禁忌の関係性に加えて、視覚的な変化の楽しさも保証している。この衣装選択の自由度は、本作がプレイヤーの「好み」を丁寧に受け止めようとする姿勢の象徴だと本誌は捉えている。
エロモンスターとの戦闘中に発生する陵○セクハライベントや装備破損システムの存在も、バトルの緊張感と淫靡な興奮を同時に提供するギミックとして機能している。本来であれば戦闘の敗北はゲームとして後退を意味するが、本作においてはその「負け」すらもコンテンツとして昇華されている。このゲームオーバーの再定義こそ、エロRPGというジャンルが繰り返し模索してきた命題への、一つの誠実な回答である。
回想モード・回想部屋の搭載、メッセージスキップ機能、ウィンドウ一時消去といった利便性の高いUIオプションも抜け目がない。限られたプレイ時間のなかでも効率よくコンテンツへアクセスできるよう配慮されており、スマートフォン向けタイトルとしての使い勝手への意識が随所に感じられる。
4点超という評価スコアは、この規模の同人作品においてけして低くはない数字だ。コンテンツ量の豊富さ、フェティシズムの多層的な重なり、そしてRPGとしての遊び応え——それらを一本のスマートフォンゲームとして成立させた「Autonoe」の手腕は、同人ゲームの世界においてひとつの誠実さを体現している。本誌としては、熟女・母親・寝取らせという交差点に確かな物語と遊びを求めるプレイヤーへ、自信を持って薦める一本として位置づけたい。
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