うつせみ村輪辱紀行

Circle: 傾世遊庵Release: 2025/07/26Updated: 2025/08/04
★ 4.50(2,177 reviews)Sales: 12,090

傾世遊庵の『うつせみ村輪辱紀行』は、今月の注目作として真っ先に挙げたい一本だ。廃村という閉鎖空間の重苦しい雰囲気と、異世界的な怪異、そして二人のヒロインを翻弄する凌辱要素が見事に組み合わさった、この手のジャンルの中でも群を抜いて完成度の高い脱出RPGである。販売数12000本超・評価4.5という数字は、本作がニッチな性癖を狙い撃ちにしながらも、幅広いプレイヤーに届いていることを示している。

本作の真骨頂は、プレイアブル選択型のシステムにある。考古学研究サークルの会長・天草果歩(CV:御子柴泉)と副会長・星宮凛(CV:藤村莉央)、二人のヒロインのうちどちらかを操作して異空間からの脱出を目指しながら、もう一方の救出を急ぐという構造だ。プレイヤーが選ばなかった側のヒロインは、一方的に調教が進んでいく。この「もどかしい分岐」こそが本作の最大のスリルであり、スキップアイテムを使うたびに進んでしまう相手の「変化」が、焦りと背徳感を生み出す。

MAPには「瘴気」が満ちており、穢れ値が一定を超えると怨霊が集まってくるというデバフシステムが緊張感を演出する。各ステージの最深に待ち構える強敵人外との遭遇は、逃れることのできない絶望感と隣り合わせだ。それでいてホラー表現は控えめという絶妙なバランスは、怖いのが苦手なプレイヤーへの配慮でもある。基本CG30枚・総数157枚という充実したビジュアルと、フルボイスによるドラマチックな演出が、約3時間のプレイを濃密なものにしている。

スマートフォン版のリリースも確認されており、プレイ環境の広がりも嬉しいニュースだ。廃村という舞台の不気味さと百合的な関係性の絡み合いを、読者に届けたい一作として推薦する。マルチエンディング構成で真エンドを目指す体験は、クリア後も長く余韻を残すだろう。

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2025/08/04誤字脱字修正 〇一部の軽微バグを修正 〇回想部屋の誤字修正
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