今回編集部が取り上げるのは、サークル「uchu」が手がけるAndroid向けスマホゲーム「ぱんつけんvol.2」だ。同人ゲーム市場においてスマートフォン対応作品はまだまだ希少な存在であり、その中でもシリーズ展開に成功している本作は、一際注目に値する存在である。
販売数1,328本、評価4.21点(277件)という数字は、この規模の同人スマホゲームとしては堂々たる実績だ。評価件数の多さは、プレイヤーが実際に手を動かし、時間をかけて遊び込んだ証拠でもある。口コミや評価が積み重なるほど、その作品の「遊びやすさ」と「満足度」が問われる。本作がその両方をクリアしていることは、数字が雄弁に語っている。
本作の核となるゲームシステムは「ぱんつけん」と呼ばれるカードゲーム形式のミニゲームだ。パンツ・ブラ・水着の三すくみ構造を基盤に、5枚のカードを使って対戦する。じゃんけんの直感的なルールをベースにしながらも、事前にパンツをベットして賭けに出るか否かという判断が絡み、単純な運ゲーに終わらない駆け引きを生み出している。相手の手札が可視化されており、そこからランダムに選ばれた一枚が飛んでくるという仕様は、完全読み合いではなく「確率と直感の間」を揺れるスリルを演出する。前作より難易度を若干抑えた調整が施されたことで、より広い層がストレスなく楽しめるバランスになったと言えるだろう。
本作のヒロインは1年E組・赤山コウヨウ。水泳部に所属する巨乳の女の子で、その温和なキャラクター造形が作品全体の雰囲気を柔らかく包んでいる。制服・学校という舞台設定の中に水泳部という属性を重ねることで、ゲーム内で展開されるコスチューム変化に説得力が生まれる。体操服、スクール水着、バニー、魔法少女という4種のコスチュームは、いずれもシチュエーションとして需要の高いものが揃っており、コレクション欲を刺激する設計だ。
パンツを集め、グッズと交換し、キャラクターとの関係を深めていくという一連のプログレッション設計は、スマホゲームとして極めて理にかなっている。短いプレイセッションを何度も繰り返すうちに着実に進捗が積み重なる構造は、電車の中や隙間時間に遊ぶスマートフォンの利用シーンと相性が良い。ガチャや課金を必要とせず、純粋にゲームプレイの積み重ねで報酬が解放されていく設計も、同人ゲームらしい誠実さを感じさせる。
また、今作ではセックスシーンが3種追加された点も見逃せない。差分が用意されており、単一のCGで済ませない丁寧な作り込みは、プレイヤーへの誠意だ。本誌がこの手の作品でとりわけ重視するのは、ゲームシステムとエロコンテンツが有機的に結びついているかどうかという点だが、「ぱんつけん」というゲームメカニクス自体にテーマとの整合性があり、報酬として解放されるシーンへの到達感が自然と高まる構成は評価できる。
制服・学校ジャンルの同人ゲームは玉石混交だ。その中でシリーズを重ね、数値として残る評価を積み上げてきた本作の存在感は、決して侮れない。スマホという端末でこの水準のゲーム体験を提供したサークル「uchu」の仕事は、本誌として記録しておく価値があると判断した。手のひらの上で展開されるちいさな学園ドラマに、ぜひ一度付き合ってみてほしい。
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