【Android版】ぱふぱふクエスト モバイル ー勇者だってぱふぱふしたい!ー

Circle: そこに鼻ゲー改Release: 2015/12/31Updated: 2016/03/01
★ 3.61(212 reviews)Sales: 676

今回編集部が取り上げるのは、サークル「そこに鼻ゲー改」が送り出したAndroid向けスマートフォンゲーム、「ぱふぱふクエスト モバイル ー勇者だってぱふぱふしたい!ー」である。676本という販売実績と212件の評価レビュー、そして3.61点というスコアが示すとおり、本作はモバイル同人ゲームという競争の激しいフィールドにおいて、確かな存在感を放つ一作だ。

まず本誌が注目したいのは、本作がスマートフォン向けに最適化された3D作品であるという点だ。同人ゲームの3D表現は、PCプラットフォームを主戦場としてきた歴史が長い。それをAndroidという携帯端末へ移植・展開するにあたり、サークル「そこに鼻ゲー改」がどれほどの労力を費やしたかは、ゲームを実際に手にとれば即座に伝わってくる。3Dモデルのクオリティはアニメ調のレンダリングで統一されており、スマホの小さな画面の中でもキャラクターの造形美が損なわれていない点は、純粋に技術的な成果として評価に値する。

タイトルに刻まれた「ぱふぱふ」という言葉は、長年にわたりRPGファン文化の中で特別な位置を占めてきたフレーズだ。勇者が旅の果てに辿り着く、ある種の「ご褒美」として機能するこのシチュエーションを、本作は正面から、そして全力で作品の中核に据えている。その潔さこそが、本作の最大の個性と言って差し支えない。「勇者だってぱふぱふしたい!」というサブタイトルが示すユーモアのセンスは、過度に深刻にならず、プレイヤーを笑顔にさせるライトな文脈を作品全体に漂わせている。

ジャンルタグを見ると、本作の内容の幅広さが浮き彫りになる。つるぺたから巨乳・爆乳まで、相反するとも言える属性が並んでいることは、キャラクター編成の多様性を示す証左だ。RPGという形式が持つ「パーティ」や「複数キャラクター」との交流という構造が、本作においては成人向けコンテンツの幅を広げる装置として機能している。しつけやフェラチオといったジャンル要素が組み込まれていることからも、単なるイベントシーンの羅列ではなく、勇者とヒロインたちとの関係性の深化をゲームプレイとして体験させる設計が意図されていることが読み取れる。

スカトロというジャンルタグの存在も、本誌としては正直に言及しておく必要があるだろう。このタグはコアなファン層にとっては重要な選択指標であり、逆に嗜好の合わないユーザーに対しては事前の情報開示として機能する。サークルがこのタグを明示的に掲げていること自体、作品への誠実な姿勢の表れと捉えることができる。同人文化において、自作の内容を正確にカテゴライズする行為は、作者と読者の信頼関係を築く上で欠かせない誠実さだ。

評価スコア3.61点について、編集部なりの読み解きをしておきたい。212件というレビュー数は、単なる購入者数ではなく、実際にプレイして感想を記した能動的なユーザーの数である。モバイルゲームという手軽さも相まって、購入から実プレイまでの敷居が低いこのフォーマットにおいて、200件を超えるレビューが集まっているという事実は、それ自体がひとつの熱量を証明している。3点台後半というスコアは、絶賛というよりも「期待に応えた」という実直な評価が積み重なった結果であり、奇をてらわず自分たちの得意とする表現を愚直に届けるサークルの姿勢が反映されていると見るのが自然だ。

本作がスマートフォン向けであるという点は、改めて強調しておきたい。PCの前に座らずとも、移動中でも就寝前でも、手のひらの中でRPGの世界に没入できるというアクセシビリティの高さは、同人ゲームの新たなスタンダードを模索する動きの中でひとつの回答を示している。3Dキャラクターがモバイル環境でどこまで映えるかを検証する意味でも、プレイヤーのみならず開発者側にとっても参照すべき事例と言えるだろう。サークル「そこに鼻ゲー改」が積み上げてきた技術と方向性が、このモバイル移植という挑戦によってより広い受け手へと届いた今月の注目作——本誌としては、その試みの誠実さと完成度を、ここに記録しておきたい。

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2016/03/011,100円から700円に変更
2016/02/09100円から1,100円に変更
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