【Android版】うごっく3 ~ボールを探して旅するぴちぴちギャル編~

Circle: 金モンRelease: 2019/04/07
★ 4.60(143 reviews)Sales: 658

今回編集部が取り上げるのは、サークル・金モンが送り出したAndroid向けスマホゲーム「うごっく3 ~ボールを探して旅するぴちぴちギャル編~」である。同人ゲーム市場においてスマートフォン対応作品はまだ少数派だが、その希少性を差し引いても本作が放つ存在感は際立っている。販売数658本、評価4.6点(143件)という数字が、いかにこの作品が支持を集めているかを雄弁に物語っている。

本誌が特に注目したのは、タイトルに冠された「うごっく」という言葉が示すとおり、ビジュアルの動的表現へのこだわりだ。静止画を並べるだけに留まらず、キャラクターの動きを画面上で体感させるという設計思想が、本作の根幹を成している。ゲームというインタラクティブな媒体でこそ成立する演出であり、「見せる」だけでなく「感じさせる」ことへの意欲が随所に滲み出ている。

ジャンルとしてはアニメ調のグラフィックを基調とし、おっぱい・バニーガールといった属性が前面に打ち出されている。バニーガールというビジュアルコンセプトは、エロティシズムと華やかさを両立させる記号として同人界隈でも根強い人気を誇るが、本作においてはそれが単なる衣装設定に留まらず、作品全体のトーンと見事に調和している。ぴちぴちという形容詞が示す生命力と艶やかさが、バニーガールという衣装の持つ祝祭的な雰囲気と掛け合わさることで、独特の華やぎが生まれているのだ。

「ボールを探して旅する」というゲームの骨格にも着目したい。探索・旅という構造は、プレイヤーに目的意識と達成感を与える古典的かつ効果的なフレームワークである。このシンプルな目標設定が、エロティックなシーンの連続をただの羅列に終わらせず、物語としての流れを与えている。プレイヤーはボールを追い求める過程で、ぴちぴちギャルたちとの出会いを重ねていく構成であり、進行の明快さがスマホという隙間時間に遊ぶ媒体と相性抜群だ。

中出し・ぶっかけというジャンル表記が示すとおり、性的描写においても妥協のない姿勢が貫かれている。同人作品においてこの種の直接的な表現は当たり前のように見えて、実際にはクオリティの高低が激しく分かれる領域だ。本作が143件という相当数のレビューを集めながら4.6点という高水準を維持していることは、描写のクオリティと量、そしてゲームとしての体験のバランスが高いレベルで保たれていることの証左といえよう。

スマホゲームという形式が持つ意味についても触れておきたい。同人エロゲーの主戦場は依然としてPC向けが中心であり、Android対応作品は制作コストの観点からも挑戦的な選択である。金モンがあえてこの領域に踏み込んだことは、ユーザーの生活様式の変化を鋭く捉えた判断だと本誌は評価する。寝転びながら、外出先で、日常のあらゆる隙間で楽しめるという体験価値は、PC専用作品では決して代替できないものだ。

評価の143件という件数も見逃せない数字である。同人作品においてレビュー投稿率は一般に低く、購入者100人のうち実際に評価を書くのはごくわずかというのが業界の実情だ。それを踏まえると、658本の販売に対して143件という投稿数は異様に高い参加率であり、プレイヤーが何かを言わずにはいられなかった、つまりそれだけ強い体験を提供したことを意味する。

本誌が今月の注目作として本作を選んだ理由はここにある。単にエロいだけではなく、ゲームとしての設計、スマホ対応という挑戦、そして動くキャラクターという演出へのこだわりが重なって初めて、この数字は生まれた。金モンというサークルが積み上げてきた技術と美意識の結晶として、「うごっく3」は同人スマホゲームの一つの到達点を示している。この作品が切り開いた可能性は、今後のジャンル全体に少なからず影響を与えるだろうと確信している。

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