【Android版】大学の乱闘

Circle: LAG StudiosRelease: 2020/02/15Updated: 2020/11/11v1.3.2
★ 4.23(65 reviews)Sales: 510

今回編集部が取り上げるのは、LAG Studiosが手がけたAndroid対応のスマートフォン向け成人向けゲーム「大学の乱闘」である。510本という販売実績と、65件の評価から算出された4.23点というスコアは、同人スマホゲームというニッチなカテゴリの中にあって、決して小さくない数字だ。本誌がこの作品に注目した理由は、その数字の堅実さだけにとどまらない。学校・学園というシチュエーションを舞台に、フェラチオ・複数プレイ・乱交・合意なしといった重層的なジャンルタグを組み合わせたその設計に、制作者の確かな意図を読み取ることができるからである。

大学という舞台設定は、成人向けコンテンツにおいて非常に有効に機能するフィールドだ。高校という閉鎖的な空間と異なり、大学はある種の自由と混沌が共存する場所として描かれやすい。「乱闘」というタイトルが示唆するように、本作はその混沌を物語の核心に据えている。秩序が崩れ、欲望がむき出しになっていく過程を、スマートフォンという極めて個人的なデバイスで体験させるという発想は、作品世界への没入感を高める上で理にかなっている。

スマホゲームという形式を選んだ点も、この作品を語る上で欠かせない要素だ。PCゲームが依然として同人成人向け市場の主流を占める中、Android向けに最適化された作品を世に出すことは相応のコストと技術的な判断を伴う。LAG Studiosがその選択をしたということは、ターゲット層のライフスタイルを明確に意識した上での決断と見るべきだろう。いつでも、どこでも、手のひらの中で完結するという体験の形が、作品のジャンルと持つ親和性は高い。

ジャンルタグの構成を改めて見渡すと、本作がいかに「状況の積み重ね」を重視した設計になっているかが浮かび上がる。フェラチオという行為は複数プレイ・乱交というスケールへと展開し、合意なしという要素がそこに緊張と背徳感の層を加える。これらは単なるタグの羅列ではなく、プレイヤーの体験がどのように段階を踏んで深まっていくかを示すロードマップとして機能している。良く設計されたシナリオとは、こうした要素が互いに引き立て合う構造を持つものだが、本作の評価スコアはその狙いが相応の水準で達成されていることを裏付けている。

65件という評価件数は、作品の露出規模から考えると決して多くはないが、その中で4.23という平均点を維持していることの意味は重い。購入者がわざわざ評価を残すという行動を取るのは、それだけ感情が動いた証拠だ。賛否どちらに振れるにせよ、プレイヤーの心に何かを残した作品であることは間違いない。510という販売数もまた、スマホ向け同人成人作品というジャンルの特性と市場規模を踏まえれば、一定の支持を獲得していると評価できる。

LAG Studiosという制作サークルがこの作品に込めたのは、単純な性的興奮の提供にとどまらない、状況と感情の設計であるように思われる。今月の注目作として本誌がこの一本を選んだのは、そうした作り手の姿勢と、それに応えた読者の反応の両方を、誠実に記録しておく価値があると判断したからにほかならない。同人スマホゲームという領域が今後どのような広がりを見せるか、LAG Studiosの次の一手と合わせて、本誌は引き続き注視していく。

バージョン履歴を表示
2020/11/11400円から200円に変更
2020/06/13700円から400円に変更
2020/03/09不具合修正
2020/02/23作品をアップデートしました。
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