【Android版】無抵抗なNPCたちの住む世界に迷い込んだ話

Circle: のうむRelease: 2022/06/29
★ 4.42(455 reviews)Sales: 3,728

今回編集部が取り上げるのは、サークル「のうむ」が手がけるスマートフォン向け成人ゲーム『無抵抗なNPCたちの住む世界に迷い込んだ話』である。Android版として展開されるこの作品は、3,728本という販売数と455件の評価を集めて4.42点という高評価を獲得しており、同人ゲーム市場の中でも確固たる支持を得ている一本だ。

本作の根幹にあるコンセプトは徹底したシンプルさである。制作者自身が「ゲームというよりひと手間加えたCG集」と語るように、プレイヤーはファンタジー世界に迷い込み、そこに暮らすNPCたちとの交流——より正確には征服——を繰り返していく。多少の探索要素こそ設けられているが、そこに複雑なシナリオや謎解きを期待するのは筋違いだ。本作が問うているのは、ひたすらに密度の高いエロティシズムを快楽的に体験できるかどうか、その一点に尽きる。

注目すべきはそのボリュームである。老婆を除く女性NPC全員、計60体がHシーンの対象として設定されており、基本CG44枚に全裸差分を加えた88枚ベースの上で、総CG数は757枚という圧倒的な物量を誇る。Hシーン数は63に加えてαが存在し、探索を進めるほど未知の展開が待ち受ける構成となっている。解像度816×614という数値はスマートフォンの画面サイズに最適化されており、モバイル環境での没入感を損なわない判断として評価できる。

ジャンルタグに並ぶ「断面図」「パイズリ」「巨乳/爆乳」「モブおじさん」といったキーワードは、本作のエロスの方向性を端的に示している。豊満な体型のキャラクターたちと無骨なモブ男性との対比が生み出す視覚的落差は、このジャンルが長年培ってきた様式美の一形態であり、のうむはその文法を丁寧に踏襲しつつ、60体という体制でバリエーションの幅を確保している。編集部の目線で言えば、こうした「ジャンルへの誠実さ」こそが高評価の土台を作る要因の一つである。

機能面においても手堅い。メッセージスキップ、ウインドウ消去、着衣と全裸の切り替え、さらには射精回数と量を記録するユニークな仕様まで備わっている。回想部屋の搭載により、一度体験したシーンを好きなタイミングで再訪できる点も快適さに直結する。一部CGには文字なし差分が用意されており、絵そのものを純粋に楽しみたいというプレイヤーの声にも応えている。こうした細やかな配慮の積み重ねが、455件という大量のレビューを経てなお4点台後半を維持する評価の安定感を支えているのだろう。

ツクールエンジンを採用したRPG形式の外装を持ちながら、その実態はCG鑑賞に特化したインタラクティブ体験である本作は、スマートフォンという手軽なプラットフォームとの相性が抜群だ。隙間時間に起動し、目的のNPCを見つけ、シーンを堪能して閉じる——そのサイクルの反復がストレスなく行えるよう設計されているからこそ、3,000本を超える販売数が生まれたと本誌は見る。のうむという作り手の誠実なモノづくりの姿勢が、数字という形で結実した一作として、今後もその動向を追い続けたい。

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