【Android版】淫紋勇者 村人やモンスターがセックスしてくるRPG

Circle: 吉井テック社Release: 2022/02/08
★ 4.33(229 reviews)Sales: 1,720

今回編集部が取り上げるのは、吉井テック社が手がけたAndroid向けアクションRPG『淫紋勇者 村人やモンスターがセックスしてくるRPG』である。販売数1,720本、評価4.33点(229件)という数字が示すとおり、スマートフォン向け成人向けゲームという難易度の高いジャンルにおいて、確かな支持を獲得している注目作だ。

本作の骨子を一言で説明するならば、「呪いに翻弄される勇者の受難譚」である。主人公の勇者ダウヌールは、宿敵たる魔王イスウィドとついに対峙するが、返り討ちどころか「淫紋の呪い」を刻まれてしまう。この呪いが曲者で、周囲の村人やモンスターが彼女に向けて発情するという異常な状況を引き起こすのだ。魔王を追うべき旅が、いつの間にか逃げ惑う旅へと変貌する――このシナリオの転倒の妙こそ、本作がユーザーの心を掴んでいる根幹にある。

ゲームシステムの設計思想もまた独自性が高い。面倒なレベル上げや複雑な戦闘システムは排除され、敵を剣で打ち払うシンプルなアクション形式を採用している。「実用性重視」と開発サークル自身が明言しているとおり、ゲームプレイの敷居を下げることで、エロティックなシーン体験へのアクセスをひたすら円滑にするという設計方針が徹底されている。また、本作にはゲームオーバーが存在しない。敵に捕まれば立ち絵が変化してアニメーション付きのシーンが展開され、失神すれば連れ去られてさらなる状況に追い込まれるという流れになっている。罰ではなくコンテンツとして機能するこの構造は、プレイヤーの離脱を防ぐだけでなく、周回プレイへの動機付けにもなっている。

エロティックコンテンツの充実度という観点では、基本CG28枚、CG18枚、立ち絵2枚、アニメーション付きシーン8本という構成が用意されている。立ち絵の変化とアニメーション演出の組み合わせは、静止画中心になりがちなスマートフォン向け成人向けゲームの中で際立った強みだ。本誌が特に評価したいのは、シーンの文脈設計の多様さである。野外での遭遇だけでなく、宿屋での就寝中、風呂場、酒場、娼館と、フィールドの各ロケーションに対応したシチュエーションが組み込まれており、探索そのものがシーン発見の動機となる構造になっている。旅の仲間だったキャラバン隊員が呪いの影響を受けて牙を剥く展開も、物語的なアクセントとして機能している。

ジャンルタグに「ボクっ娘」が含まれている点は、キャラクター造形の厚みを示している。巨乳・爆乳、ポニーテールという外見的特徴と、ボクっ娘という一人称の組み合わせが生む落差は、快楽堕ちというテーマとの親和性も高く、キャラクターへの感情移入を深める要素として巧みに機能している。異種えっちのタグも示すとおり、モンスターとの絡みも描かれており、シチュエーションのバリエーションが確保されている。

スマートフォンゲームというプラットフォームの選択も戦略的だ。PCゲームが主流のDLsite成人向け市場において、Android対応作品はまだ希少性を保っており、移動中や寝床でのプレイを前提としたカジュアルな操作設計と相まって、独自のユーザー層を開拓している。4点超えの評価を229件もの評価数で維持している事実は、ライトな操作性と濃密なエロコンテンツの組み合わせという設計判断が市場に受け入れられている証左といえる。

吉井テック社がこの作品で描いてみせたのは、難解さを捨て去ることで逆に際立つ快楽体験の純粋さだ。複雑な攻略要素が排除された分、ストーリーとシーンの連続性が際立ち、勇者の受難という物語を一本の線として体験できる。1,720という販売数が示す支持の厚さは、その潔い割り切りに対する評価であろう。本誌としては、この種の「遊ばせ方の誠実さ」を評価したい。ゲームを作る側が何を優先するかを明確に示した作品というのは、どのジャンルにあっても一定の強度を持つものである。

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