【Android版】フタナリ制服少女RPG

Circle: アンクルおじRelease: 2023/05/02
★ 4.50(48 reviews)Sales: 578

今回編集部が取り上げるのは、サークル・アンクルおじが手がけたスマートフォン向け短編RPG「フタナリ制服少女RPG」Android版である。578本という販売実績に加え、48件の評価から算出された4.5点という高スコアが、この作品のクオリティを雄弁に物語っている。同人ゲームの世界においてレビュー件数と高評価が両立する作品は決して多くなく、本誌がこのタイトルに注目したのもその安定した支持率があってのことだ。

物語の骨格は、ごく平凡な女子学生・澪が通学途中の事故をきっかけに異世界へと転移するという、いわばオーソドックスな異世界召喚の構図から始まる。しかしそこに用意されていたのは、勇者としての使命と引き換えに「フタナリの男根」を宿した身体への変容という、ジャンルの文法を大胆に組み替えた設定だ。セーラー服姿のままで剣ではなく「聖剣フタナリ」を携えて戦う処女の女子学生という主人公像は、ファンタジーRPGとフタナリというふたつの要素を有機的に絡み合わせており、単なるシチュエーション羅列に終わらない物語的必然性を持っている。魔帝とその配下の女たちを相手に中出しセックスで勝利を重ね、元の世界へ帰還する道を切り開くという目的設定は、エロスと冒険を同一のベクトルで束ねる構成の妙といえるだろう。

ゲームシステム面における工夫も見逃せない。通常戦闘は「主人公優位のお手軽戦闘エロ」として設計されており、プレイヤーがストレスなくシーンを楽しめるよう意図的に難易度が調整されている。一方でボス戦は勝敗によって異なるイベントが発生する二段構えの構造を持ち、単調になりがちな短編RPGの戦闘に緩急をもたらしている。さらに「エッチ度」システムの導入が秀逸で、エロいイベントを重ねるほど常識が書き換えられ、全NPCへのアプローチが可能になるという仕組みは、プレイヤーの探索欲と背徳感を巧みに刺激する設計だ。ダンジョンに潜む性的なトラップや、性欲が蓄積するとステータスに悪影響が出るという制約は、単なるご褒美要素に留まらず、ゲームプレイとエロスが互いに干渉し合うループを生み出している。

シンボルエンカウント制の採用によりレベル上げの苦労がなく、2〜2.5時間というプレイ時間の中にコンテンツが過不足なく収まっているのも、完成度の高さを示す指標である。基本HCGは37枚、回想登録シーンは49、差分は200以上という数字は、この規模の短編作品としては充実した水準にある。登場する相手キャラクターも、シスター、ダークエルフ、フェアリー、狐娘、猫娘、ラミア、女魔王といったファンタジー色豊かなラインナップで揃えられており、異世界の多様性を視覚的にも楽しめる構成になっている。メインはレズ描写でありながら、男NPC相手のシーンも一部用意され、かつ選択肢での回避が可能という配慮は、プレイヤーの好みに応じた体験設計として評価に値する。

処女クリアが可能という設計も、本作のこだわりのひとつだ。主人公の「処女喪失」という要素をゲーム的なステータスとして記録し、それをプレイヤーが意図的にコントロールできるという仕様は、単なるシナリオ上の演出を超えた、プレイスタイルの自由度として機能している。2種のエンディングと合わせ、周回プレイや攻略の変奏を自然と促す構造が組み込まれているわけだ。

Android版として最適化されたスマートフォン対応という点も、今号でこの作品を採り上げた理由のひとつである。PC向けに発展してきた同人RPGのスマホ移植は、操作性や画面レイアウトの問題から品質のばらつきが大きい領域でもあるが、本作はDLsiteが手がけた移植作業によって一定の品質を確保している。電車の中や就寝前といった隙間時間に、2時間程度で完走できる短編RPGとしての使い勝手の良さは、スマホというプラットフォームとの親和性が高い。

4.5点という評価の背後にあるのは、完成度の高さに対する実直な支持だろう。突出した演出や豪華なシステムがあるわけではないが、設定の妙、シナリオの一貫性、ゲームシステムとエロスの統合、そして手ごろなボリューム感という各要素が、過不足のないバランスで組み上げられている。それが48名の評価者から安定した高評価を引き出した理由であり、同人ゲームとしての誠実な作り込みを感じさせる一作である。フタナリとレズという組み合わせに対してすでに関心を持つ読者であれば、その期待に対して本作が十分に応えることを、本誌は自信を持って伝えたい。

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