今回編集部が取り上げるのは、サークル「大人の道楽」が手がけるAndroid向け短編エロゲーム「アリス・インアウトクラフト」である。DLsite上での販売数は528本、評価スコアは72件のレビューを集めて4.56点という堅調な数字を記録しており、ショタおねジャンルを愛好するプレイヤーの間で着実に支持を広げている一作だ。
本作の核心は、その設定の愉快さにある。見習い魔女の少女・アリスが卒業課題として課されたのは「大量の精液の提出」という、魔女の世界ならではの荒唐無稽なミッションだ。この突拍子もない発端が、しかし作品全体のトーンを決定づけている。アリスは焦りながらも飄々と、あるいは大真面目に課題をクリアしようとする。その姿勢がユーモラスで、重苦しさのない独特の空気感を生み出している。禁忌の森を舞台に、番人のウサギを退けながら精液を地道に拾い集めるか、あるいは少年たちから直接「搾り取る」かを選択するというゲームデザインは、マイペースな魔女というキャラクター造形と見事に噛み合っている。
ゲームシステムの面でも、本誌は注目せざるを得ない。戦闘は行動選択式のセクハラ&イかせ合いセックスバトルという形式で構成されており、クリックパズルもどきと銘打たれた独自性のある仕組みが採用されている。エロイベントおよびエロCGは戦闘シーン中にのみ発生する設計であり、ゲームプレイとエロティシズムが切り離されず一体化している点は評価できる。プレイヤーはアリス側として少年を攻める展開も、逆に少年に犯される展開も選択可能であり、主導権の移動というダイナミズムがゲームの緊張感を支えている。女主人公との1対1の和姦という構図を軸に置きながら、優位と劣位が逆転し得るというこの設計は、ショタおねジャンルに慣れ親しんだ読者にとっても新鮮味のある体験を提供するはずだ。
ビジュアル面においては、基本エロCGが25枚収録されている。立ち絵+カットインアニメ形式を主軸としており、枚数こそ短編作品相応の規模ではあるが、黒髪の女主人公アリスのデザインとショタキャラとの対比が視覚的なコントラストを生んでいる。着衣のまま行われるシチュエーションや処女設定といったジャンル定番の要素も丁寧に盛り込まれており、本作がショタおね愛好層のツボを意識的に押さえた作りになっていることが伝わってくる。カットインアニメという動きのある演出を採用している点も、静止CG一辺倒に終わらない工夫として機能している。
プレイ時間は30分から1時間程度という短編規模であるが、これは必ずしも弱点ではない。同人ゲームにおけるボリュームと完成度の関係は単純ではなく、短い時間の中でシナリオ・システム・エロ演出を過不足なくまとめ上げることは、それ自体が一種の技量の証明である。本作はその意味で、コンパクトながら密度を保った作品に仕上がっており、評価スコア4.56点という数字がその完成度を裏付けていると言えるだろう。
さらにAndroid版として提供されている点も、本誌が着目する理由のひとつだ。PCゲームとして展開されていた作品がスマートフォンで手軽に遊べる形式へと移植されることで、プレイ環境を選ばない間口の広さが生まれる。通勤中や就寝前のわずかな時間に完結できるボリューム感は、スマホプレイとの親和性が高く、モバイル向け同人エロゲームという市場の可能性を改めて意識させる一作である。
ほのぼのとした魔女っ子の世界観と、欲望に忠実なエロティシズムが共存するこのバランスこそが、「アリス・インアウトクラフト」の最大の個性である。ショタおねというニッチジャンルを軽やかに泳ぐアリスのマイペースさは、プレイヤーを不思議とリラックスさせる。本誌としては、気負わず楽しめる短編エロゲームを求める読者に、迷わず手に取ってほしい一作として推薦したい。
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