今月の注目作「影に染まりゆく〜アスリントの妹神官〜」は、サークル「BBQ大好き」が手がける本格ダーク系NTRロールプレイングゲームだ。義妹トリーナの淫魔化という重厚な設定を軸に、プレイヤーが選択のたびに揺れ動く物語は、ジャンルの枠を超えた文学的な深みをも備えている。昼夜で異なる顔を見せる義妹、影で危険を犯し続ける少女の変貌、そして兄妹の絆が試される結末──これほど構造的に練り込まれたNTR作品は近年でも稀少だ。
本作の真骨頂は、前作「Nebel」で評判を呼んだ夜モードを更に深化させた「Nebel風別荘」エリアにある。王子に支配された別荘でメイドたちの妨害をかいくぐりながら妹を守り抜くという構造は、NTRものにありがちな受動的な観察ではなく、プレイヤーが積極的に関与できるゲームプレイを実現している。さらに合成術という独自システムにより、夜の痕跡を追体験するシーンが物語に謎とエロスを重層的に加えていく。
28,000件を超える販売実績と4.49の高評価、3,632件ものレビューが示すように、本作は発売直後から圧倒的な支持を集めた。キャラクターデザインには鶸虫・wolmの二名が参加し、シナリオは月見、声優にはみもりあいのを起用。基本HCG40枚以上、Hシーン100以上という物量も申し分なく、英語・中文・韓国語の多言語対応も実現している点が、本作の世界的な訴求力の証左だ。
読者に届けたい一作として、本誌が強く推薦する理由はシナリオの緻密さにある。ロイド、トリーナ、エドガー、マティアス、ハロドと、各キャラクターが独自の動機と欲望を持ち、それぞれが物語の歯車として機能している。「2人の結末は、あなた次第」という言葉通り、選択によって変わるエンディングはプレイヤーに確かな手応えをもたらす。悪堕ちと純情の間で揺れる義妹の心理描写には、このジャンルに通じた読者ほど深く共鳴するはずだ。
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