今月の注目作として紹介するのは、夏音制作による二つの世界を舞台にした堕落ロールプレイング『月夜に輝く赤い華』だ。10年に一度現れる赤い星を共に見た幼なじみの少女・緋川リンカ(ひかわ りんか)との約束、そしてその約束を果たそうとするはずが悪意ある男たちの罠にはまり堕ちていくという物語構造は、NTR(寝取られ)ジャンルの中でも特に感情移入度の高い設計が施されている。販売数1万4千本超、評価4.46、レビュー2976件という数字が、その完成度を示している。
本作の真骨頂は、「二つの世界」という設定が生む物語の複雑さにある。現実世界と異世界を行き来するリンカは、どちらの世界でも悪意を持つ男たちに唆され脅されながら堕ちていく。身近な中年、タレント事務所の社長、モンスター、貴族——これらの多様な相手との絡みが、物語に変化とスケール感をもたらしている。幼なじみという純粋な関係性が、これほどまでに歪められていく過程には、確かな残酷な美しさがある。
ヒロインのビジュアル面も特筆に値する。ショートカット・巨乳/爆乳という属性を持つリンカは、くノ一という職業を持ちながら制服姿でも登場するという多面的な魅力を持つ。あなたを助けようと戦い続けるうちに心が壊れていくという描写は、プレイヤーに複雑な感情——彼女を守りたいという保護欲と、堕ちていく彼女を見たいという倒錯的な欲求——を同時に与える。
読者に届けたい一作として、発売開始報告と共にCi-enに残された記録に触れておきたい。「月夜に輝く赤い華 発売開始しました!」という記事は、制作者が満を持してリリースした自信作であることを示している。体験版と予告記事が発売前から積み上げられていた事実も、この作品への期待が高まっていたことを物語っている。
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