今回編集部が取り上げるのは、アリコレ-Aria corporation-が送り出したスマートフォン向け大型エロRPG「絶対服従プリズムスターズ -超自由RPGで恥辱の永遠命令させろ-」だ。販売本数1,207本、評価4.38点(32件)という数字が、本作の充実した完成度を静かに物語っている。
舞台は今から2000年後、荒廃し滅びへと向かう未来世界である。少女たちが絶対服従のRPGに引き込まれ、光と闇の選択を繰り返すというディストピア的な世界観は、同人エロゲーの枠を超えた重厚な設定だ。単なるエロコンテンツの羅列に終わらず、世界観とゲームプレイが有機的に結びついている点こそ、本誌が本作に注目した最大の理由である。
ゲームシステムの核心を担うのが「プリズム」と呼ばれる絶対服従の力だ。このシステムがエロと戦闘の両方に深く組み込まれており、戦闘中に快楽が発生し、快楽が積み重なると戦闘結果にまで影響を与える。エロと戦闘が分離せず、互いに干渉し合う設計は、同ジャンルの作品の中でも際立った工夫といえるだろう。エロアイテムを装備すれば毎ターン感じてしまい、やりすぎれば戦闘の最中でも絶頂に至る。これは単なる演出ではなく、プレイヤーが戦略を考えるうえで実際に機能するゲームメカニクスとして実装されている。
バトルシステムそのものの奥行きも見逃せない。MPを消費してキャラクターを配置し、ソーサリーやエンチャントを駆使してコンボを組み立てる構造は、カードゲーム的な戦略性と本格RPGの育成要素を融合させたものだ。100を超える仲間キャラクターはそれぞれ光と闇のクラスチェンジルートを持ち、さらに特殊クラスへの分岐も存在する。コストの高いキャラを意図的に墓地へ送り、蘇生魔法でMPコストを踏み倒す「リアニメイト作戦」のような戦術的な抜け道まで用意されており、プレイヤーが自分だけの編成を発見する喜びが設計の随所に宿っている。少女のみでチームを組み、専用強化ソーサリーで一気に戦力を伸ばす戦法も有力な選択肢のひとつだ。無限のコンボが存在するという謳い文句は、決して誇張ではないとみてよい。
国造りの要素もゲームに厚みを加えている。攻略した空き地に商店、酒場、宮殿、神殿、鉱山、訓練場といった施設を自由に建設し、収穫物を得ることができる。そしてこれらの建設物がストーリーに絡んでくるという設計は、単なるミニゲームとして添えられたものではなく、世界観の一部として機能しているということを意味する。プレイヤーの国造りの選択が物語の色彩に影響を与えるならば、それはすでに経営シミュレーション的な遊びの深みを持つといってよい。
エロコンテンツの多様さも本誌の評価ポイントである。SM・アナル・浣腸・羞恥・逆レといったジャンルタグが示す通り、そのカバー範囲は広範だ。責めコースと受けコースの選択、さらに性器・乳首・肛門・羞恥といった特化プレイへの分岐、そして「最終全力プレイ」と呼ばれる極限モードの存在が、プレイヤーごとの嗜好に応じた体験を保証している。仲間キャラクターとの好感度システムによって解放されるHシーンの存在は、育成と報酬が連動するRPGとしての王道的な快楽設計でもある。
ボリューム面でいえば、基本CG60枚以上、差分込みで1200枚以上という数値は、スマートフォン向け同人作品としては破格の水準だ。BGMは80曲以上すべてサークルオリジナルで、世界観に合わせて専門の作曲家が制作したという。全キャラクターに戦闘ボイスが収録されており、戦場が音声と音楽で満たされる没入感は、スマホ向けゲームの常識を超えている。メインイベント75以上、Hイベント75以上、さらに多数のサブイベントすべてが回想機能で呼び出せる設計も、長く手元に置いておける作品としての完成度を底上げしている。
チュートリアルを数分遊ぶだけでゲームの核心が掴める学習曲線の設計、そしてルール自体はシンプルながら無限の戦略を内包するという設計思想は、ライトなプレイヤーとコアなゲーマーの両方を取り込む絶妙なバランス感覚だ。スマートフォンという媒体でここまでの規模と密度を実現したアリコレの底力を、今月の注目作として本誌は惜しみなく称えたい。荒廃した未来でプリズムの絶対命令に翻弄される少女たちの物語は、エロRPGという表現形式が到達しうる一つの高みを示している。
当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?