今回編集部が取り上げるのは、シストレイドが送り出したスマホ向け2Dアクション「女冒険者ミスミンと秘宝島」である。同人ゲーム市場において611本という販売実績を誇るこの作品は、アクションゲームとしての完成度と、成人向け要素のバランス感覚が光る一本だ。ジャンルタグには「おっぱい」「女主人公」「少女」「コスプレ」「異種えっち」「中出し」「巨乳/爆乳」「獣耳」と並んでおり、エロゲーファンのニーズを的確に捉えた構成になっている。
舞台となるのは「秘宝島」と呼ばれる謎の島だ。世界三大秘宝の一つが眠るとされるこの島に、ベテラン冒険者のミスミンが乗り込んでいく。世界中を旅して名を馳せた彼女は、珍しいことへの好奇心が旺盛な破天荒むすめ。その軽やかなキャラクター像が、ゲーム全体のトーンを明るく軽快なものに仕上げている点は特筆に値する。重苦しさとは無縁のアドベンチャー精神が、プレイヤーを自然と島の探索へと引き込んでいく。
本作の核となるシステムは「コイン収集による能力解放」だ。特定の敵を倒すことで能力の解放権を獲得し、集めたコインを消費してミスミンの新たな力を開花させる。このデザインの巧みな点は、能力の解放が単なるステータス強化にとどまらず、キャラクターの見た目そのものを変えてしまうことにある。攻撃力重視の近接型「アニマルモード」では獣耳コスチュームをまとったミスミンが敵に肉薄し、「サマーモード」では水着姿で三方向拡散攻撃を放つ。プレイスタイルと視覚的な変化が連動しているため、どの能力を選ぶかという判断が純粋に楽しい選択肢として機能している。
登場するサブキャラクターたちの造形も、作品の魅力を底上げしている要素だ。ミスミンが拾った魔法の本「マホボン」は、口が悪くむっつりとした性格でありながら、密かに彼女の身を案じるというギャップが愛らしい。そして宿敵にして友人でもあるライバル冒険者ダケトは、嫌がらせを仕掛けては自らが痛い目を見るという古典的な構図を体現しており、エロゲー特有の愉快なサブプロットとして機能している。シナリオを担当した兎活氏は、キャラクター間の関係性を短い台詞の中に凝縮させており、軽快な読み口の中にしっかりとした人物像を描いてみせた。
エロティック要素の組み込み方にも、設計の工夫が見られる。一部の敵は固有の「好み」を持っており、ミスミンの装備コスチュームがその好みに合致するとエッチな展開へと移行するという仕組みだ。これはコスプレや異種えっちといったジャンルタグとも有機的に結びついており、能力切り替えという本来ゲームプレイ上の選択が、エロイベント解放の鍵にもなるという二重構造を生み出している。プレイヤーが「あの敵にこの衣装で突っ込んだらどうなるだろう」と試行錯誤する動機付けとして、実によくできたデザインである。
基本CG枚数20枚という数字は、同人アクションゲームとして標準的な水準に収まっている。しかし回想モードによる思い出の振り返り機能が搭載されており、フルコンプへのモチベーションをしっかり用意している点は好印象だ。イラストを担当したさとうぽて氏の絵柄は、明るく弾けるようなポップさと確かなエロティシズムを両立させており、ミスミンという主人公の魅力を最大限に引き出している。コスチューム変化があるぶん、CGの幅広さという意味でも満足度は高い。
スマホゲームという形式を選んだことも、本作の訴求力を語る上で見逃せない点だ。「お手軽2Dアクション」というコンセプトが示す通り、サクサクと進められる軽快なゲームプレイはスマートフォンのプラットフォームと相性がよく、空き時間に少しずつ攻略を進めるという遊び方にも適している。同人エロゲーの購買層がPC以外のデバイスに広がりつつある現状において、スマホ対応という選択は一定の先見性を持っていると本誌は評価する。
企画・シナリオ・イラストそれぞれにスタッフを置いた体制からも、シストレイドのクオリティへの真摯な姿勢が見て取れる。611本という数字は、同人ゲーム市場の競争の激しさを考えれば決して小さな成果ではなく、作品の完成度が口コミや評判を通じて一定の支持を集めた証左と見ていいだろう。アクションゲームとしての遊びごたえ、コスチューム・能力システムの面白さ、そして丁寧に配置されたエロイベントが三位一体となったこの作品は、スマホ向け同人エロアクションというジャンルの可能性を静かに示している。ミスミンの冒険は、まだ誰も見たことのない秘宝を求めて今日も続いている。
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