コンビニ経営という日常的な舞台に、万引き犯への「お仕置き」という刺激的なコンセプトを組み合わせた異色作——それがサークル「みりおんそふと」による『百万引町の境界線な彼女たち』だ。前作『だから俺は痴○する』の系譜を受け継ぎながらも、ボリュームと深みを大幅に増した本作は、販売数6394本・評価4.4・499件のレビューという好成績を収めており、今月の注目作として真っ先に取り上げたい一作だ。
物語の主人公は、ある日突然会社をクビになり自暴自棄に陥っていた男性。コンビニ「ミリオンマート」の店長に声をかけられ、アルバイトとして新生活をスタートしようとしたところ、今度は店長が失踪してしまうという波乱の展開が待ち受けている。万引き被害に悩まされ経営危機に瀕した店を救うため、女子高生バイトの久寿川小春とともに立てた作戦が「万引きしようとする女の子をお仕置きする」というもの。この荒唐無稽でありながらも妙に説得力のある設定が、本作の世界観を見事に支えている。
本作の真骨頂は、個性豊かな10名のヒロインたちだ。ギャルの七海恋果、真面目っ子の園崎絢花、引っ込み思案な新山雛乃、姉御肌の榊凛々亜、おっとり人妻の小坂由香莉、引き籠りの森見小夜、子役モデルの一ノ瀬流華、留学生のユーリヤ・コジェヴニコフ、そして謎めいたエリアマネージャー——この多彩な面々が、それぞれ異なる来店時間帯に店に現れる。調教度システムによってヒロインの反応が段階的に変化していく設計は前作から継承されつつ、今作では「特定のお仕置きを行う」ことが調教度上昇の条件となる新システムが採用されており、どのお仕置きを求めているかを探るゲームとしての深みが増している。
RPGツクールMZで開発された本作は、コンビニ経営(バイト応募・シフト管理・設備投資)と万引き犯の摘発を組み合わせたSLG的な面白さも持っている。時間制限がなく攻略を焦る必要がない設計は、プレイヤーがじっくりと各ヒロインの攻略に集中できる環境を提供している。最初は険しい表情でお仕置きを受けていた彼女たちが、いつしか主人公の行為を受け入れていく変化の描写は圧巻で、断面図・ドット絵・ハーレム要素も充実。読者に届けたい一作として、自信を持って推薦する。
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