帝国ゴリラの『MARIONETTE』は、今月の注目作として本誌が推薦するドット絵×サイバーパンク×娼館経営SLGという独自ジャンルの野心作だ。海面上昇で沈んだトウキョウ跡地に建設されたAI管理の人工島「ワタツミ」を舞台に、借金を背負った主人公が娼館の責任者として生き延びる物語は、SF設定とエロゲームを意欲的に融合させた意欲作だ。
本作の真骨頂は、アンドロイドたちに売春させてお金を稼ぐという経営SLGのゲームプレイの充実にある。稼いだお金で施設を増築し、アンドロイドのカスタマイズや技術の研究を行いながら借金返済を目指す設計は、経営ゲームとしての面白さをしっかりと実装している。他組織からの娼館への襲撃という防衛要素も加わり、ゲームとしての深みを担保している。総ドットアニメーション枚数400枚以上というスペックは、ドット絵へのこだわりを示す。
5人のヒロイン(シナリオ有)それぞれのドットHアニメーション3種(計15種)というシーン設計は、個別のキャラクターへの愛着を育てる。近未来SF設定は、アンドロイドという存在の異質さと親密さを自由に描けるというメリットを持ち、本作のHシーンに独特の色彩を与えている。借金返済・脱出という目的の設定が物語に緊張感と推進力をもたらしている。
評価4.54・4000件超のレビューは、この独自路線の作品が確かな支持を集めてきた証拠だ。読者に届けたい一作として本作を選んだのは、「ドット絵×サイバーパンク×娼館経営」という組み合わせが同人ゲーム界においても珍しく、その独自性が鮮やかに輝いているからだ。人工島ワタツミの娼館経営に挑み、借金返済の道を切り拓いてほしい。
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