【スマホ版】えんこーど

サークル: ごーるでんぽっと発売日: 2023/11/10
★ 4.69(382 件)販売数: 4,217
作品形式:スマホゲーム

今回編集部が取り上げるのは、サークル「ごーるでんぽっと」が手がけたスマートフォン向け成人向けRPG、「えんこーど」である。販売本数4,217本、評価点4.69点(382件)という数字は、同ジャンルの競合タイトルがひしめく市場においても一頭地を抜く実績だ。評価件数が382件という規模でこれだけの高得点を維持するのは、一部の熱狂的なファンによる押し上げではなく、幅広いプレイヤー層からの支持を意味する。本誌がこの作品に注目した理由は、その数字の堅実さにある。

物語の骨子は、カレシへの誕生日プレゼントに高級財布を欲しがるギャル系ヒロイン「ねねな」と、彼女を援助することで"お礼"を受け取っていく主人公「おたっち」の関係性にある。設定そのものはシンプルで、援交・売春というジャンルの定石に沿ったものだが、本作が際立つのはその演出の丁寧さと段階的なエスカレーション設計にある。最初は「スカートをめくる」「おしりを触る」といった比較的ソフトな接触から始まり、援助を重ねるごとにお礼の内容が徐々に、しかし確実にグレードアップしていく構造だ。この"育てる"感覚こそが、プレイヤーをゲームへと繋ぎ止める設計的核心だと言えよう。

特筆すべきはそのボリューム感だ。差分ファイルが700枚を超えるというのは、同規模のサークル作品としては破格の水準である。ノーブラ・ノーパンといった衣装差分にとどまらず、着衣・脱衣の段階、さらには表情変化まで含めた700枚超の差分群は、作品の作り込みに対するサークルの姿勢を雄弁に物語っている。RPGという形式を採用しながらも、視覚的な満足度をここまで高められている作品は決して多くない。

ヒロイン「ねねな」のキャラクター造形にも触れておく必要がある。「物事をあまり深く考えず、快楽に正直で流されやすい」という設定は、寝取り・援交ジャンルにおいて非常に機能的な属性設計だ。彼女が自ら主導的に主人公へ声をかける冒頭の台詞、「あーしのこと買っちゃわない?」という一言は、作品の空気感を端的に表している。罪悪感よりも軽やかさが前に出るこのトーンは、重厚な物語性よりも娯楽性を優先するプレイヤー層に対して正確に刺さっている。スマートフォン版という手軽さとも相性がよく、隙間時間に少しずつ援助を積み重ねていくスタイルは、ライトプレイヤーにも敷居を低く保っている。

「えんこーど」が示したのは、同人成人向けゲームにおけるスマホ最適化の成功モデルのひとつである。操作の簡易さ、キャラクターの魅力、段階的な解放設計、そして圧倒的な差分枚数によるビジュアルの充実、この四点が高いバランスで噛み合った結果が、4.69という評価点に結実している。編集部としては、スマートフォン向け同人ゲームの可能性を探るうえで、本作は避けて通れない一本として位置づけたい。ジャンルへの先入観を脇に置き、ゲームデザインの観点から向き合ってみると、その完成度の高さに改めて気づかされるはずだ。

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