今回編集部が取り上げるのは、クレイジー二厘によるスマートフォン向け成人向け同人ゲーム「ボクと痴女ばかりの町~ご近所編~」である。835本という販売実績と、67件の評価から算出された4.31点という高スコアは、このジャンルにおいて決して侮れない数字だ。おねショタ・逆レイプ・巨乳爆乳といった人気ジャンルを正面から掲げ、スマートフォンというプラットフォームで勝負に出た本作の中身を、編集部なりの視点で丁寧に読み解いていきたい。
本作の舞台となるのは「痴女タウン」と呼ばれる特殊な区画である。かつて世界に君臨した痴女たちが国家によって隔離され、ひとつの町に押し込められたという荒唐無稽な設定が、まず読者の目を引く。この世界観の語り口が軽妙で、作者自身が「この話はどうでも良くて」と自ら笑い飛ばしてしまうあたりに、クレイジー二厘という制作者の人柄が滲み出ている。シリアスを装いながらコメディに着地するその筆致は、重厚なストーリーを求める層には向かないが、気軽に楽しみたい読者には親しみやすい入口として機能している。
主人公の少年・ショウタが30人もの痴女たちと交流するという構造は、NPC姦型のゲームシステムを採用している。キャラクターに話しかけることでえっちなシーンに移行するという設計は、シンプルで直感的だ。本誌が注目したいのは、この「ゲーム性を捨てた」という潔い判断である。複雑なパラメータやフラグ管理を排し、会話即エロという一直線の体験設計は、スマートフォンという操作環境とも高い親和性を持つ。スキマ時間にサクサクと楽しめるという点で、本作はモバイルゲームとしての設計思想を正しく体現している。
30人という痴女の数は、このジャンルの同人作品としては相当な規模である。未亡人、保母、ナース、農家、ヤンママ、女医、CA、土木作業員、ヴァーチャル配信者……と、その職業・属性の幅は圧巻の一言に尽きる。「西から来た痴女」や「海外観光客痴女」といった一風変わった設定も交じり、ラインナップ全体にユーモアと遊び心が宿っている。ちじょもんと通称されるキャラクターの存在も含め、制作者が単純な量産に甘えず、各キャラクターに個性の「味付け」を施そうとした姿勢は評価に値する。
えっちシーンは1キャラクターにつきCGが2枚、特定の1人については4枚という構成で、合計62シーンを収録している。このボリュームは一作の同人ゲームとしては充実しており、835本という販売数を後押しした要因のひとつであろう。メイン痴女のシオンは、主人公・ショウタの世話係という立場を持ちながら、密かな欲望を秘めているという設定で、本作の物語的な軸を担う存在だ。童貞卒業シーンを彼女との関係性の中に位置づけることで、数多いキャラクターの中にも感情的な重心が生まれている。
コンビニ店員のシーン、隣室のお姉さんとのやり取り、パイズリシーンへの偏愛(「4分の3パイズリじゃないか」という自己ツッコミはファンには刺さるだろう)など、個々のシチュエーションへの作者のこだわりが所々に顔を出す。こうした手作り感こそが、大手メーカーの商業作品とは異なる同人ゲームの醍醐味であり、4点台の評価を積み上げた原動力ではないかと本誌は分析している。
スマートフォン向けという選択により、PCを持たないユーザー層へのリーチが広がった点も、今月の注目作として取り上げる理由のひとつだ。おねショタ・逆レという濃厚な嗜好性を軸に据えながら、間口の広いゲームデザインと豊富なキャラクター数で支持を集めた本作は、クレイジー二厘というサークルの個性をよく体現した一作である。軽快さの中に宿る密かな熱量を、ぜひその目で確かめてほしい。
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