今回編集部が取り上げるのは、キラ☆タマによるスマートフォン向けエロRPG「バトルシスターレア」である。676本という販売数と、58件のレビューから算出された4.53点という高評価は、同人スマホゲームのフィールドにおいて決して軽視できない数字だ。本誌が特にこの作品を注目した理由は、単なるエロコンテンツの羅列に終わらない、丁寧な世界観の構築とゲームメカニクスの設計にある。
舞台は「バトルシスター」と呼ばれる除霊師たちが集うアデリア修道院。主人公・レアは幼少期から悪霊との戦いに人生を捧げてきた、純粋無垢な最強のシスターである。彼女が向かう先は、悪霊が湧き出した採掘場の洞窟。しかしその入り口に構える関所には、炭鉱夫たちの生活を支える施設群が存在しており、それがこの物語の「舞台装置」として実に巧みに機能している。カーテン一枚で仕切られた混浴温泉、掃除の終わらない便所、そして男たちの欲望を受け止める風俗店——これらは単なるHシーンの口実にとどまらず、荒野の採掘場という現実感ある生活空間を作り上げるための要素として配置されている。
ゲームの構造はシンプルかつ明快だ。拠点と洞窟ダンジョンを行き来しながらイベントをこなしていく形式で、戦闘は魔法の一撃で悪霊を倒すという軽量設計になっている。これはスマートフォンというプラットフォームに対して誠実な判断であり、複雑な戦闘システムを持て余すことなく、ストーリーとエロスの体験に集中できる設計思想が見て取れる。
本作の真髄は「ムラムラ度」というゲームメカニクスにある。洞窟内に充満する「フェロモンガス」によって、奥へ進むほどレアの理性が蝕まれていくという仕組みだ。ムラムラ度が上がるとマジックポイントの消費が激しくなり、戦闘効率が落ちる——つまりエロスが進行するほどゲームプレイとしても苦境に立たされるという構造である。この種のゲームにおいてよくある「エロシーンはゲームとは切り離された報酬」という設計を超え、エロスそのものをゲームプレイの障害として組み込んでいる点は、編集部として高く評価したい。
イベントの内容は多岐にわたる。酔いの勢いでトイレに辿り着けず漏らしてしまう羞恥の場面、宿泊先での眠姦、洞窟内での身動きのとれない状況を利用した屈辱的なシーン、力仕事への対価として求められるご奉仕——こうしたイベント群は「除霊師としての純潔を保ちたいが、状況に流されていく」というレアの葛藤を丁寧に積み重ねていく。その積み重ねが「じわじわと進行し、変化していく」というゲーム内説明と合致しており、プレイヤーは段階的な堕落を体験できる構成になっている。
特筆すべきは風俗店のシステムだ。サービス内容をプレイヤーが選択できる仕様になっており、ソフトなものから妊娠・授乳を含む「裏コース」まで幅が用意されている。さらに日記と写真が掲示板に張り出されるという展開は、羞恥と屈辱というジャンルの核心を突いており、4.53点という高評価に説得力を与えている部分でもあろう。また服装の変更が立ち絵に反映されるというビジュアル面への配慮も、丁寧な作り込みの証左である。
巨乳・爆乳という外見的特徴を持つレアというキャラクター造形は、炭鉱夫たちというむき出しの欲望を持つ集団との対比において鮮明に機能している。高い戦闘能力を持ちながら、社会経験の乏しい純粋なシスターが俗世の淫靡さに晒されていくというギャップは、女主人公モノの醍醐味をきちんと押さえたものだ。
676本の販売実績と58件から弾き出された4.53点というスコアは、スマートフォン向け同人エロRPGとしては十分に健闘した数字である。本作がその評価を得た理由は、エロスをゲームメカニクスと有機的に結びつけた設計思想と、世界観の細部への目配りにある。キラ☆タマというサークルが築いてきた作風の誠実さが、確かにこの一作に結実していると言えるだろう。
当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?