【スマホ版】エージェントレオナ

サークル: GapTax発売日: 2023/12/22
★ 4.36(44 件)販売数: 551
作品形式:スマホゲーム

今回編集部が取り上げるのは、GapTaxが手がけたスマホ向け探索型アダルトRPG「エージェントレオナ」である。551本という販売実績と、44件の評価から算出された4.36点という高スコアが示すとおり、ニッチなスマホ向け同人ゲームという土俵において、本作は着実にファンの支持を集めている一作だ。

本作の舞台は、異世界から出現した脅威的存在「デザイア」が蔓延る世界。それを駆逐・処理する特務機関の諜報員として活躍する褐色肌の女性エージェント・レオナが主人公である。彼女はある任務のために小さな離島へと単身潜入するが、作戦遂行の過程でじわじわと追い詰められていく。このスパイ・エージェントという設定が、シチュエーションに緊張感と必然性を与えており、単なる「よくある陵辱もの」とは一線を画す骨格を物語に与えることに成功している。

ゲームシステムに目を向けると、本作は戦闘を排したお手軽探索型RPGという設計が明確に貫かれている。アダルトゲームを好む層の中には、戦闘バランスやレベリングの手間を煩わしく感じるプレイヤーも少なくない。その点、本作はシステムの複雑さをそぎ落とし、「島を探索してシナリオを進め、エロシーンを楽しむ」という一本筋の体験に絞り込んでいる。スマホという操作環境との親和性を意識した設計判断であり、この割り切りが評価の高さに直結していると本誌は見る。

シナリオが展開する離島という閉鎖空間の設定も巧みだ。外部との接触が断たれた孤立した島という環境は、島民たちとレオナの関係性に独特の密度と圧迫感をもたらす。覗き、混浴、写真撮影といった羞恥系のシチュエーションから、島民たちによる複数プレイまで、シーンの幅は広い。一部に人外との絡みも含まれるが、制作側が明示しているとおりその比率は全体の一割程度であり、人間相手の羞恥・陵辱プレイが作品の中核を占める。乱交ジャンルを好む層にとって、島という舞台とそこに住まう複数の人物という構図は、シチュエーションの説得力を担保するうえで理に適った選択といえるだろう。

ビジュアル面では、エロ関係の基本CGが約20枚、そこに豊富な差分が加えられる構成を採っている。立ち絵も衣装などによって複数バージョンが用意されており、同一キャラクターながら異なる表情・状況を楽しめる設計だ。レオナ自身の造形は、褐色肌・ムチムチという属性を前面に打ち出したキャラクターであり、アヘ顔表現も含めてジャンル読者の需要をよく把握したデザインである。差分の多さは、限られたCG枚数をいかに効率よく多様なシーンへと展開するかという同人ゲーム制作上の課題に対する、GapTaxなりの誠実な回答だと感じる。

ゲーム後半の設計にも言及しておきたい。本作にはクリア後にフリーモードが解放される仕様があり、回想部屋からいつでもそちらへ移行できる。一度フリーモードへ進むと本編には戻れないという制約を設けることで、ゲームとしての進行感と、クリア後の開放感という二段階の体験を設計している。回想部屋がクリア時に全解放される点も、スマホというプラットフォームで細切れにプレイするユーザーの利便性を考慮した判断だろう。

4.36点というスコアを改めて見直すと、これが44件という決して少なくないサンプル数のうえに成立していることに注目したい。少ない評価数による高評価は往々にして一部熱狂的ファンの押し上げにすぎないことがあるが、本作の場合は相応の母数が裏付けており、評価の信頼性は高い。探索型RPGのお手軽さ、閉鎖空間の緊張感、褐色ムチムチという属性の明確さ、スマホへの最適化——これらが重なり合ってこの数字を形成している。

GapTaxが本作で示したのは、「スマホ向け同人エロゲームにおいて何を削り何を残すか」という設計思想の正確さだ。コンパクトながら充足感のある体験をスマホ上で完結させるという目標を、本作は確かな水準で達成している。エージェントという設定に乗った羞恥・陵辱シナリオを離島という舞台で丁寧に展開した本作は、このジャンルを愛するプレイヤーの期待に応え得る一本である。

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