【スマホ版】パトラとエロトラップダンジョン

サークル: シュトゥルモヴィーク発売日: 2025/02/19
★ 4.15(138 件)販売数: 2,169
作品形式:スマホゲーム

今回編集部が取り上げるのは、シュトゥルモヴィークが手がけたスマートフォン向けエロトラップダンジョン、その名も「パトラとエロトラップダンジョン」だ。販売数2,169本、評価4.15点(138件)という数字が示す通り、同人ゲーム市場においても確固たる支持を獲得している一作である。

本作の舞台は、古代エジプトを彷彿とさせる砂漠の大洞窟。プレイヤーが操るのは、冥界の神「アヌビス」を討伐すべく洞窟へと足を踏み入れた褐色肌の女戦士・パトラだ。「私が負けることはないでしょう」という彼女の自信に満ちたセリフが序盤に置かれているのは、まずもって意図的な演出である。その自信が丁寧に崩されていく過程こそが、本作の核心をなしているからだ。

ゲームシステムはRPGツクール製のシンプルな探索・戦闘構成を採用しており、スマートフォンでの操作性を強く意識した設計になっている。敷居の低さと、それゆえの没入感の高さは、この種のゲームにおいて重要な美点だ。複雑な操作を要求せず、物語と絵に集中させる設計思想は、編集部としても高く評価したい。探索の緊張感を維持しながら、軽快に進められるテンポ感は、スマートフォンという媒体との相性が非常によく計算されている。

登場する敵モンスターはゴブリンやサソリをはじめとした洞窟の住人たちだ。異種えっち・虫えっちというジャンル分類が示す通り、人間以外の存在との接触が本作のエロス表現の大きな柱となっている。こうした非人間的な存在との場面は、日常の延長線上にない非現実感を演出するうえで極めて有効であり、屈辱・合意なしというタグと組み合わさることで、パトラという強キャラクターが段階的に追い詰められていく快感が丁寧に描き出されている。

主人公パトラの造形も見逃せない。褐色・日焼け肌という属性は、砂漠という世界観と有機的に結びついており、キャラクターデザインの段階から作品世界の一体感が意識されていることがわかる。巨乳・爆乳という属性もまた、エロトラップという文脈における視覚的インパクトに直結しており、基本CG13枚という数のなかに、そのポテンシャルが十分に凝縮されている。

本誌がとりわけ注目したいのは、クリア後に全ての敗北シーンを自由に視聴できる仕様だ。本編プレイ中はゲームオーバーという「失敗」として描かれる敗北シーンが、クリア後には一転して「コレクション」として開放される。この設計は、プレイヤーにまず物語の達成感を与えたうえで、エロコンテンツを余すところなく楽しませるという二段構えの体験設計であり、同人エロゲーとしての作りの巧みさを感じさせる。ゲームとしての動線とエロコンテンツとしての動線が、互いに干渉せず共存している点は、このジャンルの作り手にとって参考になる部分が多いはずだ。

スマートフォン版という形式もまた、本作の評価軸として外せない要素だ。いつでも・どこでも・気軽に遊べるという利点は、探索ゲームのリトライ性と相性がよく、「もう一度あのシーンを引き出したい」という欲求をすぐに満たせる環境が整っている。同人ゲームのスマホ展開はまだ発展途上の市場だが、本作はその可能性を着実に示している一例として、今月の注目作として推薦するに値する。

4.15という評価点は、138件という決して少なくないレビュー数から算出されたものだ。熱量ある少数のファンが押し上げた数字ではなく、幅広いプレイヤーが一定の満足感を持って評価を残した結果と見るべきだろう。シュトゥルモヴィークというサークルが、プレイヤーの期待にしっかりと応えていることの証左でもある。

砂漠の洞窟に潜む罠と獣に翻弄されながら、それでも前へ進もうとする褐色の戦士の物語——本作は、その一点の物語性を軸に、エロゲーとしての快楽を丁寧に積み重ねた佳作である。コンパクトながら密度のある体験を求める読者には、手に取る価値が十分にある。

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