雨のバケモノ

サークル: 肉助発売日: 2025/12/18更新日: 2026/01/30v1.05
★ 4.70(2,281 件)販売数: 13,901

「雨のバケモノ」――このタイトルが示す暗さと重さは、本作を手にとる前から読み手に何かを予感させる。肉助が手がけるこの3DロールプレイングゲームはNTRというジャンルに真剣に向き合い、単なる性的興奮の提供を超えた「物語」として成立させることに成功した、きわめて希少な同人作品だ。評価4.70・レビュー2244件・販売1万3千本超という高い評価は、本作がNTRファンのみならず、物語の重厚さを求める幅広いプレイヤーの心を打ったことを証明している。

物語の核心にあるのは、ある少年の復讐の誓いと、その前に立ちはだかる残酷な現実だ。大好きだった父との別れ、新しい家族との出会い、そして「いとも簡単に壊れた日常」。この三段構成のシンプルな叙述が、本作の持つ鬱展開の性質をよく表している。主人公が見ていない場所で、母娘は間男たちに少しずつ浸食されていく――その「見えないところで進行する破壊」こそが本作の持つ最大の恐怖であり、NTRというジャンルの本質を突いた演出だ。単純な性的シーンの羅列ではなく、関係性の変容と感情の崩壊が物語を駆動する。

ヒロインの二人、娘・葵と母・渚のキャラクター造形も秀逸だ。勝ち気で運動神経抜群、母親譲りの美貌と爆乳を持つ葵。最愛の夫を失い居酒屋で客のセクハラをかわしながら生きる未亡人・渚。この二人が持つ「辛い過去」という共通点は、彼女たちが単なるヒロインではなく、傷を抱えた人間として描かれていることを示している。3Dグラフィックによる表現は、感情の機微と肉体の変化を同時に可視化し、プレイヤーを物語に深く没入させる。

本作は「楽しい」作品ではない。しかし同人ゲームが表現できる感情の幅広さという意味では、今月最も語りかけてくる一作だ。v1.05というバージョン番号が示す継続的な改善への取り組みも、制作者の作品への誠実な姿勢を示している。「鬱エロゲー」というジャンルの深みを知りたい方、そしてNTRを単なる性的嗜好の充足としてではなく感情的な物語体験として楽しみたい方には、本作を強く勧めたい。雨の中に佇むバケモノが示すものは、愛の喪失か、あるいは変容か。その答えはプレイした人それぞれの胸に委ねられている。

バージョン履歴を表示
2026/01/30v1.05・軽微なバグ修正
2026/01/17v1.04・野球拳簡単モード追加 ・回想部屋にて、一部イベントの主人公視点を追加 ・軽微なバグ修正
2025/12/27v1.03・回想部屋にて、一部シーンの導入部をスキップ可能 ・軽微なバグ修正
2025/12/22v1.02その他 ver1.02 ・横丁にガイド役を配置(※間男ルートにはいない) ・ダイジェスト動画を雑貨屋にて販売 ・軽微なバグ修正
Ci-en サークル記事を読む →
← トップに戻る

同人マガジン

当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?