「四年の月日をかけて完成させた」という言葉が作家の覚悟を示すように、「深爪貴族」の紅唯まとが全身全霊を注ぎ込んだ「Demons Roots」は、今月の注目作を超えた今年の代表作として語られるべき傑作だ。1万7千件超のレビューで4.78という驚異的な評価は、この作品が単なる成人向けRPGの枠を超えた何かを持っていることを雄弁に語っている。
魔族が闇の世界に封じられてから1000年——滅亡寸前の魔族が人間の世界へ最後の戦いを挑んだ先に広がっていたのは、奴隷がひしめく悲劇の大地だった。この設定が持つ逆説的な重みが、物語全体に深い陰影を与えている。魔族による世界征服が、やがて奴隷たちの希望へと転化していく構造は、ジャイアントキリングの醍醐味そのものだ。
本作の真骨頂は、「戦国ランス」「ママトト」の楽曲で知られるShade氏によるオリジナルバトルBGM7曲の存在と、ゲーマーモードとシネマティックモードによる難易度の間口の広さにある。7人のヒロインたちの多様な背景と、BADENDモードが見せる容赦ない世界観の裏側、そして本編ストーリーを損なわない構成の整合性——すべてが一つのビジョンの下に統合されている。
読者に届けたい一作として本作を選んだのは、この規模のコンテンツを個人が作り上げたという事実への敬意からでもある。4万4千件を超える販売数が示すように、多くのプレイヤーがこの壮大な物語に引き込まれた。未体験の方には、まず体験版から試していただきたい。
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