「攻撃も回復も補助もすべて魔法で解決する」というコンセプトが、これほど見事にゲームデザインと調和した作品を、編集部はなかなか目にしない。kotonoha*が送り出すハクスラ風ダンジョンRPG「魔女塔のシュリィ」は、魔法オンリーの戦闘システムという縛りが逆に創意工夫を生み出す、独特の快楽を持つ作品だ。今月の注目作として自信を持って推薦したい。
物語の舞台は魔法使いたちが平穏に暮らす魔法界。ある日突然、天高くそびえる謎の塔が出現し、「滅びの魔女」が世界の終末を宣告した。予告された滅亡まで、残り二日。その重大な使命が、一人の魔法学校生の少女の双肩に委ねられることになる。この緊迫感あふれる設定が、ハクスラ的な繰り返しプレイの動機として見事に機能している。
本作の真骨頂は、魔法だけで構築されたビルドの多様性にある。攻撃特化、回復特化、補助重視など、様々なアプローチでダンジョンに挑むことができ、試行錯誤の面白さがゲームの核心を成している。1万8千件を超える販売数と4.32の評価が物語るように、このシステムは多くのプレイヤーの心をしっかりと掴んでいる。
読者に届けたい一作として本作を挙げるのは、ジャンル的な新鮮さだけでなく、kotonoha*ならではの世界観の完成度があるからだ。魔法ひとつで世界の命運が決まるという物語の緊張感と、ハクスラの爽快感が絶妙に噛み合った本作は、ダンジョン探索RPGの新たな可能性を提示している。
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