【Android版】天才退魔師は触手妖魔なんかに屈しない

サークル: けーわいけーわい発売日: 2023/12/13
★ 4.35(69 件)販売数: 903
作品形式:スマホゲーム

今回本誌が取り上げるのは、サークル「けーわいけーわい」が手がけたAndroid対応の触手・異種姦RPG、「天才退魔師は触手妖魔なんかに屈しない」である。販売本数は903本、評価点は69件の投票から平均4.35点という水準を叩き出しており、スマートフォン向けという比較的ニッチな販路であることを考慮すれば、これは相当な支持を集めている証左だ。

物語の骨格はシンプルかつ堅固である。退魔師の名門・闇無家の当主「闇無真利」が、妖魔に淫紋を刻まれた少女「相川ひより」を救うべく、妖魔との戦いに身を投じる——という王道の異能バトルRPGの構造を基盤に置きながら、そこへ丁寧に積み上げられたHシーンの層が乗っかっている。この「王道の骨格に背徳の肉付き」という構成は、同ジャンルにおいて繰り返し有効性が証明されてきた手法であるが、本作はその実装の密度において一歩抜きん出ている印象だ。

ゲームシステムの核となるのは、「敗北H」「イベントH」「戦闘H」という三層構造のHシーン設計である。HP消耗による敗北時はもちろん、マップ探索中にピンク色で示される選択肢を踏むことでイベントHが発動し、戦闘中に衣服が破れれば敵がH攻撃を仕掛けてくる戦闘Hも発生する。これらは単なる「おまけ」ではなく、ゲームサイクルの中に有機的に組み込まれている点が重要だ。H要素を消費するだけでなく、ゲームプレイの選択とリスクに連動させているのである。

特筆すべきは「快楽度システム」と「淫乱度システム」の二軸が絡み合う設計の妙だ。戦闘中にH攻撃を受けると快楽度が蓄積し、100に達すると真利が絶頂して一時行動不能になる。しかしその代償として霊力が全回復し、最大霊力・攻撃力・巫力が上昇するという反転の仕掛けが用意されている。つまり「イカされるほど強くなる」という逆説的な成長曲線が本作の戦略軸を形成しているのだ。これは単なるペナルティ設計にとどまらず、プレイヤーに能動的なリスクテイクを促す巧みなインセンティブ構造である。

さらに淫乱度システムは、H被弾やイベント選択によって淫乱Lvが1から3へと段階的に上昇し、各Lvに応じて真利のHシーン内の反応が変化するという周回性を持つ。差分の分岐先がLvだけでなく「状態異常」によっても変化するため、CGの鑑賞目的でも複数のルートをたどる動機が生まれる。本誌が注目するのはこの点で、単純な差分量の多さではなく「どの状態で何を見るか」というプレイヤーの能動的な選択に差分が紐付いていることが、鑑賞体験の奥行きを生んでいる。

状態異常として登場する「母乳体質」と「妖魔寄生」は、戦闘上の不利を課しながら特定Hシーンの差分を解禁するという二重性を持ち、ゲーム的なデメリットと視覚的なご褒美が表裏一体となっている。メニュー画面からアイコンで状態確認ができるUIの細やかさも、プレイヤー体験の完成度を高める要素として機能している。

スマートフォン向けRPGとしての操作感についても触れておきたい。ベースはツクール製のコマンド式ターン制RPGであり、独自の複雑仕様は排されている。Android版という形式上、PC版とは異なる操作環境での動作が求められるが、コマンド式という選択はスマホ画面との親和性が高く、タップ操作への移行をスムーズにした判断として評価できる。複雑な操作を必要としないため、RPG経験の浅いプレイヤー層にも間口が広い。

CG枚数については、敗北Hだけで基本27枚・差分込み486枚という数字が示すように、差分展開の総量は同ジャンルの水準を十分に満たしている。巫女衣装を纏った主人公という視覚的な記号性の強さも手伝って、触手・搾乳・母乳といったジャンルキーワードへの期待値に応える画面設計がなされている点は、ジャンルファンにとって信頼のおける一本として映るはずだ。

903本という販売実績と4.35という評価点が示すのは、本作が単発の奇抜さに頼らず、ゲームとエロコンテンツの両面において地に足のついた完成度を備えているという事実である。編集部としては、触手・異種姦RPGというジャンルへの入門作としても、またシステム設計の丁寧さを楽しむ上級者にとっても、一定の満足を約束できる作品だと結論付けたい。

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