今回編集部が取り上げるのは、ししどラボが送り出したスマートフォン専用タイトル「見ててね!配信者(ライバー)ちゃん ~コスってオナってパコって配信~」である。販売数4,242本、評価4.6点(315件)という数字が示す通り、本作はリリース後も着実にファンを獲得し続けている注目の一作だ。
同人ゲーム市場において、Live2DとASMRの組み合わせはここ数年で急速に市民権を得てきたが、本作が際立つのはその「体験の設計」にある。テーマとして選ばれたのは「配信者(ライバー)」という現代的モチーフだ。画面の向こうで密かにえっちなバランスボール配信をするライバーちゃんを、プレイヤーだけが覗き見ているという構図は、スマートフォンというデバイスの特性と見事に噛み合っている。縦画面設計を採用した本作は、スマートフォンを手に持つその姿勢自体が、本物の配信を視聴しているかのような錯覚を生む。この没入感の演出は、ゲームデザインとしてよく練られており、題材と形式の一致という観点で非常に誠実な作りといえる。
登場するヒロインは2名。コス系配信者として人気を博す「USOたん」と、裏アカで活動する「さき」である。前者はバニーガールの衣装をまとい、バランスボール運動という名目で視聴者を翻弄するキャラクターだ。貧乳とバニーという組み合わせの妙を、高品質なLive2Dが余すところなく表現し、着衣・全裸・ウサミミのみといった衣装パターンが用意されている点も見逃せない。後者は普段教師として働くという裏設定を持ち、二重生活のギャップがエロスの深みとして機能している。2キャラそれぞれに固有のシナリオと雰囲気があり、単なる差し替えキャラクターに留まらない個性を持っている点は評価に値する。
本誌が特に注目したいのが、コメント欄の実装である。配信画面を模した演出の中で流れるコメントは実に1000種類にのぼり、盛り上がりに応じてスクロール速度が変化するなど、配信体験のリアリティを追求した細部への執着が光る。スパチャ演出もあり、プレイヤーは画面の外からコメントで配信者を操っているような主体感を得られる。コメント欄のON/OFFも自由に切り替えられるため、シンプルに楽しみたいときはすっきりとした画面に切り替えられる柔軟さも持ち合わせている。この「配信のリアルな雰囲気」への徹底的なこだわりこそが、本作を単なる静止絵ASMRと一線画す要因だ。
音響面では全編ダミーヘッドマイクによる収録が施されており、イヤホン装着時の立体感は圧倒的である。ASMRという要素がLive2Dのアニメーションと連動することで、視覚と聴覚の両方に同時に働きかける体験が成立している。単に音質が優れているというだけでなく、映像と音声が一体となって「その場にいる感覚」を作り上げている点が、本作の核心的な強みといえるだろう。
フリーモードの充実度も、本作の完成度を語る上で外せない要素だ。セリフなしモード(喘ぎ声のみ)や専用セリフの全変更、汗・ハート目の表情調整、ピストン速度、射精タイミングの細かな制御など、プレイヤーが自分好みの体験を組み上げられるカスタマイズ性が搭載されている。これだけのオプションをスマートフォンのUIに落とし込んでいるのは、開発側の設計力の高さを如実に示している。2キャラ3シーン(オナ配信編・オフパコ編・裏アカ配信編)という構成も、一作のボリュームとして申し分ない。
ししどラボという作り手が、本作において「配信文化」という時代の空気を巧みにエロスへと変換することに成功したという事実は、同人ゲームの表現手法として記録されるべき達成だと考える。現代のスマートフォン文化に根ざした題材選びと、妥協なき技術的クオリティの融合——本作はその両立を高い次元で実現した一作であり、編集部はこの作品を今月の厳選タイトルとして自信をもって推薦する。
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