今回編集部が取り上げるのは、ボルシチ堂によるスマホ向け成人向け同人ゲーム『ショタおねRPG 爆乳お姉さん達と催○でドスケベ三昧』である。評価点4.77点(39件)、販売数705本という数字が示す通り、本作はリリース以降じわじわと購買層に浸透し、確かな評価を積み上げてきた作品だ。「ショタおね」「歳の差」「パイズリ」といったジャンルタグが並ぶその顔ぶれからも、ターゲットを明確に絞り込んだ作り手の意図が透けて見える。
本誌がまず注目したいのは、本作の設計思想の潔さである。タイトルに冠された通り、本作には戦闘もレベルアップも存在しない。探索し、情報を集め、対象の女性キャラクターへ催眠をかけ、やがて関係を結ぶ——その一点に全エネルギーを集中させた構造は、プレイヤーを余計な作業から解放し、作品の核心へと一直線に誘導する。これは怠慢な省略ではなく、「何を楽しませたいか」を突き詰めた結果の選択と見るべきだ。RPGと銘打ちながらもゲーム的摩擦を排除することで、本作はむしろ没入感という別の快楽を獲得することに成功している。
舞台設定もまた、この作品の個性を形成する重要な要素だ。「デカ乳女しか住んでいない島」という、ある種の夢想的ユートピアに降り立ったショタ主人公という構図は、読者の想像力を一瞬で掌握する。世界観に過剰な説明を持ち込まず、むしろ「そういう島がある」という大らかな前提を据えることで、プレイヤーはストーリーの理屈よりも官能の探索へと意識を向けられる。この割り切りは、同ジャンルの多くの作品が設定の説明に費やしてしまうテンポの悪さを見事に回避している。
キャラクター陣の多様性も本作の見どころのひとつだ。メインキャラクター8人に加えチュートリアル担当の1人を加えた全9名は、それぞれ異なる属性と関係性を持つ。モブ顔の姉妹、親子、ナース、陰キャ、エルフ、褐色エルフと、バリエーションの幅を意識的に広げた設計は、プレイヤーが飽きることなく周回できる仕組みを形成している。全メインキャラクターにパイズリと生中出しシーンが用意されている点は、本作のコアとなるジャンル「おっぱい」「パイズリ」「中出し」への誠実な応答と言えるだろう。シーンのバリエーションもアナル舐め、手コキ、頬擦りといった多彩な行為を取り込んでおり、単調さとは無縁の構成になっている。
加えて特筆すべきは、本作が一貫して「明るいエロス」を選択していることだ。女性キャラクターが苦しんだり泣いたりするような描写を意図的に排除し、催眠という強制力を用いながらも全体のトーンを軽快に保つ——この姿勢は、刺激的な設定と後味の良さを両立させるという難題に対して、ボルシチ堂なりの回答を提示している。陵辱的なテーマを扱う作品が重い読後感を伴いがちな中で、本作のポップな質感は一定の需要を掘り起こしているはずだ。評価39件中で4.77点という高スコアは、その方向性が受け手に正確に届いている証拠でもある。
スマートフォン向けに最適化された本作は、PC版のゲームデータを土台としつつも、タッチ操作による探索という体験を提供する。手軽に手を伸ばせる端末で、明確に刺さる欲求を直球で満たしてくれる作品——本誌が「今月の注目作」として本作を選んだ理由は、その"過不足のなさ"に尽きる。ニッチなジャンルの快楽を過剰な装飾なしに届けることの難しさを考えれば、ボルシチ堂の完成度への貢献は決して小さくない。705という販売数は、同ジャンルの同規模作品の中でも上位に位置する実績であり、本作が狙い澄ました層への訴求に成功していることを静かに物語っている。同人エロゲーの醍醐味とは、こうした一点集中型の作品が存在することにある。本作はその典型として、長く語られるべき一本である。
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