今回本誌が取り上げるのは、CherryGirlsによるスマートフォン向けおさわりゲームの最新作、「なでなでおんなのこ7」である。シリーズ第7弾にあたる本作は、935本の販売数と131件のレビューから算出された4.3点という高評価を携えてリリースされた。数字だけ見れば順当な人気作だが、本作にはシリーズの歴史のなかでも際立った「実験的挑戦」が詰め込まれており、編集部としてもその試みの意義を丁寧に読み解く必要があると判断した。
本作の基本的な骨子を説明すれば、悪漢に拉致・監禁されたプレイヤーと女の子が、同じ牢獄のなかで強制的にHな行為を命じられるという設定から幕を開ける。「閉じ込め」「羞恥/恥辱」「しつけ」というジャンルタグが示す通り、外部からの強制力が物語の駆動軸となっており、自発的な欲望というよりも、状況の圧力によって行為が展開されていく構造を持つ。これはシリーズがこれまで培ってきた「ラブラブ/あまあま」という柔らかな質感とは一線を画した、ある種のシナリオドリブン型の設計である。
本作最大の特徴として語らなければならないのが、Live2Dを本格的に取り込んだことによるアニメーション品質の向上だ。前作までのスプライトベースの表現に比べ、キャラクターの動きに明確な滑らかさと生命感が加わっており、スマートフォンという限られた画面サイズのなかでもその恩恵は十分に体感できる。おさわりゲームというジャンルにおいて、指の動きに対するレスポンスの自然さはプレイ体験の核心に直結する。Live2Dの採用はその点で正しい投資であり、シリーズの質的な飛躍を明示するものである。
声優・常盤はなこ氏が演じる女の子のキャラクター造形も見逃せない。名前を持たず、プレイヤーの想像に委ねる設計は、スマートフォン向けおさわりゲームとしての「感情移入の間口」を最大化するための合理的な選択だ。ですます調の丁寧語で話し、性知識は人並みという設定は、いわゆる「無垢な清潔感」を保ちながらも、状況の圧力によって追い詰められていく過程をより際立たせる効果を持つ。連続絶頂やアヘ顔といったタグが指し示す快楽の極限状態は、こうした初期設定との落差があってこそ機能する。
ゲームシステムについては、本作がシリーズのなかで最も議論を呼んだ要素である「ストーリー主導型のおさわり指示」についても公正に触れなければならない。過去作では、プレイヤーが自由に触れる箇所を選べる自由度の高さが支持されてきた。本作ではその設計を変更し、ストーリーの流れに従っておさわりの内容が細かく指定されるシステムが採用されている。これに対して「やらされてる感」を指摘する声が複数届いており、サークル自身もその点を率直に認めている。
この点を批評的に捉えれば、本作は「シチュエーションゲームとしての没入感」と「おさわりゲームとしての自由度」というふたつの価値観を同時に満たすことの難しさに正面から向き合った作品だと言える。シチュエーションが明確であることで、「何をしてよいかわからない」という自由度ゆえの迷子感を解消し、物語への導線を確保しようとした意図は評価できる。ストーリークリア後や専用のチートメニューを通じて自由なおさわりモードが開放される二段構えの設計は、両者の折衷案としての現実的な回答である。
おさわりモードで体験できる内容の充実度は、シリーズ随一と呼んで差し支えない。頭をなでなでするところから始まり、各部位への段階的な刺激、機械責め、ローター・電マといった器具の使用、連続絶頂、拘束と絶頂の連鎖に至るまで、プレイヤーが求めるシチュエーションのほぼすべてが網羅されている。「機械責め」「連続絶頂」というジャンルタグが示す通り、快楽の蓄積と解放という構造的な快感設計が意識的に施されており、単なるタッチ操作ゲームを超えた演出の厚みを感じさせる。
4.3点という評価スコアは、こうした複雑な設計思想を受け取ったユーザーが、それでも本作の完成度を全体として肯定していることを示している。931件以上の購入者の多くが、実験的な試みに戸惑いながらも、Live2Dによる映像品質、常盤はなこ氏の声演技、そして充実したおさわりコンテンツという三つの柱に十分な価値を見出したと読み取ることができる。今後のシリーズがどのようにこの経験を血肉化していくかを、本誌は引き続き注視していきたい。
当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?