今回本誌が取り上げるのは、ハーフトーンドットが送り出したAndroid向けスマホゲーム「NTRデッサンセックス!?女アシをBJで言いなりに……!」である。テーブルゲームとギャンブルという一見すると即物的なエロコンテンツとは距離を置いた要素を、NTRという情念の濃いジャンルと巧みに結合させた本作は、232件の評価から算出された4.21点という高い評価点と、1,581本という販売実績が示すとおり、スマホ成人ゲーム市場においてひとつの到達点を打ち立てた作品だと断言できる。
本作の核心はブラックジャック——通称BJという賭けの構造にある。ゲームとしての勝敗が、そのまま登場人物たちの関係性の上下をダイレクトに規定していく設計は、単純なノベルや静的な鑑賞型コンテンツとは一線を画す緊張感を生み出している。プレイヤーはカードゲームの駆け引きを通じて、女性アシスタントという職場の関係性を徐々に侵食していく立場に置かれる。この「ゲームに勝つこと」と「支配関係を確立すること」の等式が、本作に単なる成人ゲームを超えた没入感をもたらしている要因のひとつだ。
オフィス・職場という舞台設定もまた、本作の魅力を底上げする重要な要素である。漫画家と女性アシスタントという、創作の現場特有の密室性と主従に近い職業的ヒエラルキーを背景に据えることで、寝取り・寝取られという関係の倒錯がより鮮烈なコントラストを生む。日常の延長線上にある職場という空間が、非日常的な行為の舞台へと変貌していく過程には、このジャンルを愛好するユーザーが最も期待する「堕ちていく感覚」が丁寧に織り込まれている。
ジャンルタグを見れば、連続絶頂・おもちゃ・フェラチオ・中出しと、プレイ内容の幅広さが一目でわかる。スマホゲームという制約の中で、これだけの内容密度を確保しているのは制作サイドの意欲の表れであり、ユーザーの高評価も決して偶然ではない。特にAndroidという動作環境を前提とした本作が、PCゲームとは異なる操作感やインターフェースの中で、どれだけシームレスにコンテンツへ没入させるかという点でも、ハーフトーンドットの設計力は評価に値する。
アニメ調のビジュアルスタイルは、このタイプの作品においてもはや定番の語法であるが、本作においては職場という背景の「清潔感」とエロティックな展開との落差を演出する上で機能している。デッサンという美術的な言葉遊びをタイトルに盛り込んだセンスもまた、作品全体のトーンに対する制作者のこだわりを感じさせる。「デッサン」という行為が持つ「観察し、描写する」という本質的な意味が、覗き見・支配・暴露といったNTRジャンルのテーマと共鳴していると読み取るのは、さすがに穿ちすぎだろうか。
232件という相当数のレビューに基づく4.21点という評価は、この作品が一部の熱狂的ファンだけでなく、広いユーザー層に受け入れられていることを示している。スマホという手軽なプラットフォームで成人コンテンツを楽しむ需要が確実に存在し、その市場においてテーブルゲームというゲーム性の導入が有効に機能することを、本作は数字で証明してみせた。
ギャンブルと欲望、日常と逸脱——二項対立の緊張の上に成り立つ本作は、スマホ成人ゲームという新興ジャンルの可能性を静かに、しかし確実に押し広げている。ハーフトーンドットというサークルの名が、今後の同ジャンルを語る上で避けて通れないものになっていくであろうことを、編集部は確信を持って記しておく。
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