今回編集部が取り上げるのは、ハーフトーンドットによるAndroid向けおさわりシミュレーション『カウンセリングNTR!?隣の全肯定お姉さんを●ックスで……!』だ。同人スマホゲームという土俵において、1,190本の販売数と82件から積み上げられた3.87点という評価は、一過性の話題作ではなく、確かな手応えを持って受け入れられた作品であることを示している。本誌がこの作品を特集に選んだ理由は単純明快で、「おさわりSLG」というジャンルをスマートフォンというプラットフォームで完成形に近い形で実現したその設計思想にある。
本作の核心は、プレイヤーと「全肯定お姉さん」こと舞奈との間に生まれる、歪んだ共依存的な関係性の構築にある。舞奈は隣室に住むおっとりとした年上の女性であり、彼氏とのエッチがうまくいかないという悩みを抱えている。プレイヤーもまた、彼女に痛がられてしまうという同様の悩みを持っている。この対称的な設定が、「カウンセリング」という名目のもとで互いの欲求と不安が交差する、背徳感たっぷりの空間を生み出している。寝取られ・寝取りという双方向性のジャンル設定は珍しく、どちらの立場にも感情移入できる構造として機能している点は見事だ。
ゲームシステムの観点から分析すると、本作はタッチ操作の気持ちよさを徹底的に追求したタイトルである。頭・口・胸・腹・太腿・性器という身体部位ごとに反応が設計されており、さらに手・口・電マ・ローター・バイブ・氷・羽ぼうき・電撃・ペニスという多彩なアプローチ手段が用意されている。この「部位×手段」のマトリクスを探索していく構造は、単なる鑑賞型のゲームとは一線を画す。何がお姉さんを感じさせるかを試行錯誤する探索体験が、プレイヤーを自発的に動かす設計だ。スマートフォンの直感的な操作性と、この探索型ゲームプレイの相性は非常に高く、本作がAndroidプラットフォームを選んだことには明確な理由がある。
エスカレーション設計も秀逸だ。胸をさすり続ければ乳首まで触れるようになり、性器を弄れば指の挿入が許可され、さらに行動を重ねることで挿入という段階へと移行していく。この段階的な解禁システムは、プレイヤーに「もう一歩先へ」という動機を常に与え続ける。抜きゲーにおける没入感の維持において、こうした進行の設計は見落とされがちだが、本作は明確に意識して作り込んでいる。連続絶頂・執着攻め・しつけといったジャンルタグが示すとおり、関係性が一方的な許容から双方向の深みへと変化していく過程が、本作最大の読みどころだ。
パラメーター管理によって分岐する10種類のエンディングも、本作の再プレイ価値を高める重要な要素である。各部位の開発度、マゾへの覚醒度、絶頂回数、膣内射精の回数といった行動ログがお姉さんの内面変化として蓄積され、結末を決定する。トゥルーエンドだけを目指すのではなく、異なるプレイスタイルで多様な舞奈の姿を見届けるコレクション性は、長期間プレイを支える柱となっている。加えて、時間制限なしの無限えっちモードの搭載は、ストーリー分岐を離れてキャラクターそのものとの時間を楽しみたいユーザーへの配慮であり、作り手のユーザー理解の深さを示している。
声優・星野天による音声演技も特筆に値する。全肯定お姉さんというキャラクター設計の要は、「何をされても受け止める」という声色の説得力にある。甘さと優しさが混在するなかに、次第に乱れていく艶めかしさが重なっていく演技は、Live2Dアニメーションとの融合によって相乗効果を生んでいる。舞奈というキャラクターが単なる受動的な存在ではなく、自身の悩みを抱えた一人の女性であるという背景が、彼女の声に複雑な質感を与えていることも見逃せない。
本誌がこの作品を評価するうえで最も重要視したのは、システム・キャラクター・シナリオの三要素が有機的に絡み合っている点だ。単純なおさわりゲームに留まらず、背徳的な関係性の物語として機能しており、スマートフォンという媒体を活かした直感的な操作体験と高い完成度のキャラクター表現が一体となっている。ハーフトーンドットというサークルの丁寧な作り込みの姿勢が、数字の上にも、プレイ体験の上にも、確かに刻まれた一作である。
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