【スマホ版】秘術相伝忍法勝負

社團: あぶらそば日和發售日: 2023/11/10
★ 4.51(145 則評價)銷量: 1,510
作品類型:手機遊戲

今回編集部が取り上げるのは、あぶらそば日和による短編忍者RPG『秘術相伝忍法勝負』のスマートフォン版である。販売数1,510本、評価4.51点(145件)という数字が示す通り、すでにPC版で一定の支持を獲得した作品が、手のひらのうえで新たな読者層へと届けられている。

本作の舞台は、表向き普通の学園に通いながら、秘伝の忍術を操る美少女忍者・バジルの二重生活だ。現代日本を舞台にしながら、忍者という非日常的な存在を組み込んだ設定は、RPGツクール製の同人ゲームとして珍しくはないが、本作はその世界観の「落差」を巧みに羞恥演出の核として据えている点が際立っている。普段は学園生活を送る少女が、忍法の因果によって公衆の面前で尊厳を剥ぎ取られていく構造は、ジャンルとしての「羞恥/恥辱」ゲームの文法を踏まえつつも、舞台設計の巧みさによって独自の質感を獲得している。

イベントの内容は実に多彩だ。変わり身の術の失敗による全裸化、忍法で体を操られての校庭での羞恥行為、敵の隠れ里での強制生活、テレビ局のジャックによる公開放送——これらのシチュエーションは、「学園」「屋外」「命令/無理矢理」「拘束」といったジャンルタグをそのまま体現したものであり、購入者が期待するシーンが漏れなく揃えられている。ファンタジー的な忍者設定と現代的な学園・テレビという俗な舞台を組み合わせることで、シーンごとの非現実感が増幅され、それが読者をより深く没入させる仕掛けとなっている。

ゲームとしての難易度は極めて低く設定されており、戦闘や謎解きによるストレスを排除した設計だ。これはシナリオ・イベント重視型の作品として明快な割り切りであり、本誌が評価する点でもある。同人エロゲーにおいては、難易度設計と官能体験のバランスが作品の評価を大きく左右するが、本作はその天秤を「物語とイベントを楽しむこと」に振り切ることで、短編作品としての完成度を高めることに成功している。

原画を担当するとうふぷりん氏の絵柄も、作品のトーンと高い親和性を見せている。基本CGは6枚と決して多くはないが、立ち絵やカットイン画像を含めた演出の積み重ねが、プレイの密度感を支えている。限られたリソースのなかで、最大限の表現効果を引き出すという同人ゲーム制作の醍醐味が、ここにもよく表れている。エンディング後に全イベント回想が開放される仕様も、周回プレイを前提としない短編作品として誠実な設計だと言えるだろう。

スマートフォン版として展開されたことで、本作はより気軽な環境での読み物的プレイを可能にしている。PC版を経由せずとも手元のデバイスから直接アクセスできる点は、特に移動中や就寝前のプレイスタイルに馴染むはずだ。同人ゲームのスマホ移植は技術的なハードルもあり、必ずしも多くの作品が対応できるわけではないだけに、その存在自体が本作の選択肢の幅を広げている。

あぶらそば日和という作り手が本作において見せたのは、シチュエーションの数を詰め込むのではなく、それぞれのイベントを舞台設計ごと丁寧に組み上げるという方向性だ。1,500本超の販売という結果は、その方向性が市場においてきちんと支持されたことを示している。短編ながらもジャンルの旨みを余すことなく凝縮した一作として、本誌は自信を持って本作を今月の注目作に推す。

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