【スマホ版】はらぺこランナーズ!!!ばくだん焼本舗®コラボレーション

社團: あおぎり高校發售日: 2025/08/01
★ 4.72(93 則評價)銷量: 1,693
作品類型:手機遊戲

今回編集部が取り上げるのは、VTuberグループ・あおぎり高校のユニット「TRIMAD」と、大阪名物ばくだん焼を全国展開するばくだん焼本舗®とのコラボレーションによって生まれたスマートフォン向けアクションゲーム「はらぺこランナーズ!!!ばくだん焼本舗®コラボレーション」である。

販売数1,693本、評価4.72点(93件)という数値が示す通り、本作はVTuberファン層から圧倒的な支持を集めている作品だ。しかしその支持の理由は、単に「推しが出ている」という一点に留まらない。ゲームとしての完成度、コラボ企画としての面白さ、そして一人のクリエイターによる全方位的な制作力——これらが有機的に絡み合った結果として生まれた、注目に値する一本である。

本誌がまず着目したいのは、その制作体制の異質さだ。企画・シナリオ・ゲームプログラム・ドットイラスト・背景イラスト・UI/UXデザイン・スクリプトのすべてを、出演者でもある「うる虎がーる」が一手に担っている。外注という選択肢をほとんど持たないインディーゲーム制作において、これだけの範囲を単独でカバーする例は決して多くはない。ドット絵のタッチ、UI設計、ゲームロジックに至るまで、一貫したビジョンが全体を貫いているのは、そのような制作形態あってこそだろう。

ゲームシステムは「ラン&ガンアクション」と銘打たれており、横スクロール型の軽快な操作性が軸となっている。ジャンプで障害物を回避しながら銃撃でスライムを倒し、フィールドに散らばる食材やばくだん焼を集めて「はらぺこ度」を維持するという構造は、シンプルでありながら複数の判断を同時に要求する。スコアに応じたSSSランク評価システムも導入されており、カジュアルなプレイヤーからやり込みを求めるプレイヤーまで、広い層に対応できる設計になっている。

物語の舞台となるのは「ばくだん焼本舗バーチャル店」だ。食材がスライムに盗まれるという、ギャグとファンタジーが絶妙に混ざり合った設定が、本作全体のトーンを象徴している。ミリタリー・料理・ギャグというジャンルタグが並んでいるように、本作は決して一つのジャンルに収まろうとしない。ドットで描かれたキャラクターたちが銃を構えながらばくだん焼を頬張るというビジュアルは、あおぎり高校というコンテンツが持つ独特のカオス的魅力を端的に体現している。

特筆すべきは、フルボイス対応という点である。ストーリーパートのみならずゲームプレイ中にも音声が実装されており、月赴ゐぶき、うる虎がーる、八十科むじなという三名のキャラクターが声でゲーム体験を彩る。BGM・効果音・音声収録・音声編集はviviON STUDIOが担当しており、制作の水準を全体的に底上げしている。ドット絵の素朴な視覚表現と、プロスタジオによる高品質な音響が融合した体験は、インディーゲームという枠組みを軽々と超えていく。

あおぎり高校というVTuberグループが同人ゲームという形態を選択し、実在の飲食ブランドとのコラボレーションを実現したことにも、本誌は大きな意義を感じる。ゲームという媒体を通じてVTuberが持つコンテンツ力を展開する事例は近年増えつつあるが、企画から実装まで出演者自身が主導するケースは今もなお稀有だ。有限会社ウッドボーイが運営するばくだん焼本舗®という実在ブランドとの協働は、バーチャルとリアルの境界線を軽やかに溶かしてみせる、この作品ならではの試みである。

1,693本という販売実績と93件に及ぶ高評価は、このユニークな挑戦が確かに受け手に届いた証左だ。今月の注目作として本誌がこの一本を強く推す理由は、数字の説得力だけでなく、うる虎がーるという作り手が持つ熱量と、それが結晶化した作品としての輝きにある。ゲームとは時に、一人の人間の情熱が世界を丸ごと作り得ることを証明する。本作はその好例として、読者諸氏の手元でじっくりと味わう価値のある一本である。

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