今回編集部が取り上げるのは、ZNZN Gamesが送り出したスマートフォン向け成人向けアクションゲーム「リラちゃんときつきつの穴」である。1,400本超の販売数と評価点4.58という数字が、この作品の完成度を雄弁に物語っている。98件の評価から算出されたスコアというのは、母数としても十分な信頼性があり、単なる話題先行ではなく実力で支持を集めた作品だと断言できる。
本作の核心は、タイトルにもなっている「きつきつの穴」というダンジョン設計の妙にある。ハイハイでしか通れないほど狭い通路を舞台にしたこのゲームは、主人公リラが身をかがめながら横スクロールで敵の攻撃を回避するという、シンプルながらも奥深いゲームプレイを実現している。伏せと立ちの二段階の姿勢切り替えに、左右移動を組み合わせるだけの操作系ながら、ボスモンスターが迫ってくる緊張感は侮れない。狭い空間という制約がそのままゲームデザインの本質になっている点は、同人ゲームならではの発想の鋭さを感じさせる。
魔法システムも見どころのひとつだ。Zキーと方向キーの組み合わせで4種類の魔法を使い分けられる設計は、スマートフォンのタッチ操作に落とし込まれていながら、戦略の幅をしっかりと確保している。長押しによるチャージで威力が増すという仕組みも、単調になりがちなアクションに緩急を生む。MPがボスに接近された状態で回復速度が上がるという逆転設計は特筆に値する。追い詰められるほどリソースが回復するというこの構造は、エロゲーとしての文脈と見事に噛み合っており、ゲームとエロの相互強化が達成されている。
ステータス強化によるMP最大値やチャージ速度の向上も、繰り返しプレイへの動機付けとして機能している。周回を重ねるごとに攻略が楽になりつつも、それがエロ要素の蓄積とも連動するという設計は、成人向けアクションとして理想的なサイクルを形成している。
キャラクターについても触れておかなければならない。主人公のリラ=メンターは、ジト目の魔女っ娘という造形で、好奇心旺盛ゆえに無謀なダンジョンへと飛び込んでしまう性格付けがなされている。このキャラクター設定が、ゲームプレイの文脈と自然に接続されている点は評価できる。彼女が穴に迷い込んでしまったという状況自体が、物語とゲームデザインの両面から納得感のある出発点になっているのだ。貧乳・微乳という体型設定も、ハイハイで這いずり回るという動きの中でビジュアル的な一貫性を保っている。
画面左上に配置されたお尻立ち絵の開発システムは、本作のエロ要素の中心をなす仕掛けだ。犯されるたびに開発が進み、トロフィー取得後はステータス画面から好みの段階を選んで固定できるという自由度の高さは、ユーザーの多様な嗜好を受け止める懐の深さを示している。オプションで位置変更まで対応しているという細やかな配慮も、完成度の高さを裏付ける要素のひとつだ。
ジャンルタグを見れば、お尻・アナル・異種えっち・触手と、かなり明確なフェティシズムの方向性が示されている。ターゲットを絞り込むことで作品の密度を高めるという判断は、本誌が日頃から同人作品に期待する誠実さでもある。万人向けに広げるより、刺さる人に深く刺さる作品を作ることこそが同人の美学だと編集部は考えており、本作はその好例と言える。
Android向けスマートフォンゲームという形式もまた、本作の個性を際立たせている。PCが主流の成人向けゲーム市場において、スマートフォンネイティブの設計で勝負してきたZNZN Gamesの姿勢には、一定の挑戦が込められている。評価件数と販売数がその挑戦に対する市場の回答であり、今後のスマホ向け同人成人ゲームの可能性を示す一作として、本誌は本作を記録に留めておきたい。
当サイトは18歳以上を対象とした
同人作品レビューサイトです。
あなたは18歳以上ですか?