今月の注目作として、まず取り上げたいのがこの「外道勇者一行」だ。サークルU-ROOMが手掛けた本作は、ファンタジー世界を舞台にした寝取られ系RPGの傑作であり、発売以来19,000件を超える販売数と4.45という高評価を誇る隠れた名作として語り継がれてきた。平凡な青年イモスと彼を取り巻く妹、幼馴染、修道女、姫という5人の女性たちの関係性を丁寧に描きながら、その幸福を容赦なく壊していく構成は、プレイヤーの心に深い爪痕を残す。
本作の真骨頂は、その徹底した「無力感」の演出にある。主人公イモスは竜人の力を持たない非力な青年として描かれ、最強の勇者バリゲスに大切な女性たちを奪われていく様を、ほぼ傍観者として見守るしかない。この構造が、他の寝取られ作品と一線を画す深みを生み出しており、ただのエロゲームに留まらない物語の厚みを体感させてくれる。大切な者を守れない悔しさと無力感こそが、本作の核心に据えられている。
プレイ時間は4〜6時間と程よい長さながら、マルチエンディング6種を備えており、異なるルートを辿ることで物語の全貌が明らかになる設計となっている。ADV色が強いため、RPGとしての作り込みより物語の体験を重視する層に特におすすめだ。基本42枚+差分450枚強という充実したCGボリュームも評価に値する。ターン制コマンドバトルにはコンボシステムも搭載し、戦闘をテンポよく楽しめるのも嬉しい。
セーブ場所表示・メッセージスキップ・バックログ・回想部屋など、ユーザビリティ面の配慮も行き届いており、長時間プレイしても疲れにくい。難易度もノーマルとハードの2種を用意し、初心者から上級者まで幅広く対応。9,000件を超えるレビュー数が示すとおり、ジャンルファンにとってはまず押さえておくべき一作であり、読者に届けたい一作として自信を持って推薦する。
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